過去
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ー前原視点ー
前「君は他の子供たちと遊ばないのかい?」
白「遊ぶ必要なんてある?くだらない、つまらない、面倒臭い、だから遊ばない。」
3歳児とは思えない言葉だったね。
私を見るその眼は、光なんてない死んだ眼だった。
白「アンタは俺にかまってて暇じゃないの?それともアンタは時間に余裕のある人間か?
どっちでもいいけれど、俺にかまって時間を無駄にすることもないと思うぞ。」
前「時間か????、今日はもう仕事が終わったから余裕はあるし、無駄になんてしてないよ。」
白「あっそ、????アンタ、俺なんかと話していて楽しいのか?」
前「楽しいよ、私はお喋りが好きだからね。」
白「ふーん、アンタは面白い人間だな、くだらないけど。」
前「そうかい?」
白「くだらない、生きてることすら、ここに存在(い)ることすらくだらなくてつまらない。」
その言葉を聞いたときは驚きに満ちていたよ、一体どんな仕打ちを受ければ????生活をしていればこんな悲しい言葉が出てくるのか、とね。
白「どこに行っても変わらない、満たされることはない。
弱いくせに絶対強者だと思っている馬鹿ばかりはびこる汚れた世界、つまらない世界。
それを嘲笑いながら見下しているあいつら、何が楽しいのかわからない。
満たされることがないのなら何をやっても無意味だ、くだらない。
そんなものだろう?この世は。」
いやはや体が強張ったね、なんと言うか????カリスマみたいな?人を惹きつける魅力があったんだ。
白「アンタ、時間大丈夫か?夕飯の支度とかいろいろあるんじゃないか?」
前「しまった????すっかり忘れてた!」
白「????帰り道には気をつけなよ。」
前「それではまた今度!」
白「来るのかよ、まあ????いいけれど。」
私は彼女の忠告をあんまり意識していなくて????。
それよりも夕飯の支度のことで頭がいっぱいでね、とくに気にしていなかったんだ。
その日の帰り道ー
前「ああもう7時だ????!一人暮らしだから良いけど、暗くなる前には帰りたかったなぁ????。」
私がもともと一人暮らしをしていたアパートに行くには、必ず旧トンネルの前を横切らなきゃいけない。
その旧トンネルっていうのは、なんやかんや怖い噂が立っている場所でだった。
実際旧トンネルでは血痕も見つかっていたんだ、あとは行方不明になった人も????。
前「通りたくないなぁ、でも通らなきゃ帰れないし????ん?」
音が聞こえたんだ、肉を食べるような音が、それに続いてゴリゴリと骨を食べる音も。
次の瞬間、悲鳴とも言えない叫び声がこだましたんだ。
人間のものではない叫
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