九校戦編〈下〉
九校戦九日目(5)×久々の家族行動と決勝戦で使ったバーストモード
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やらトーラス・シルバーの術式には、隠しモードというのが存在していると聞いたからどういうのかな?とは思っていたけど、もしかしてアレかもしれないね。一真から聞いたんだけど、想子が規格外にある者でしか使えないバーストモードというのが存在するらしいよ」
と上からエリカ、レオ、美月、雫、ほのか、幹比古の順だったが、どうやら隠しモードがあるという事を知っていたのは幹比古だけだった。徐々に落ち着きを取り戻した観客だったが、ここで深雪がバーストモードを発動した事で同じように空を飛んでいるにも関わらずポイントを重ねているのは一高選手だけだった。
他校の選手は飛行魔法をしている動きで精一杯だったのに、残像を残すかのような深雪の動きには全くと言っていい程ついて来れていない。素早く滑らかに優雅に、身を翻して宙を滑りながら上昇して下降する。
「バーストモード・・・・確かにトーラス・シルバーの術式にはありますが、それは他校の選手では使えないと言いたいのですか?」
「そうですよ。ただでさえ想子を自動で吸収させてから飛行しているので、本来なら本戦の選手でさえ飛行するのがやっとというレベルです。深雪や俺だと想子保有量は規格外にありますから、いくら数時間でモノに出来たからと言って試合で発揮されるのは事実上深雪だけです」
「ノーマルモードは深雪さん以外の者が使えて、バーストモードは限定者だけだと聞かされていたけど、まさか一真君や深雪さんが使えるモードだったなんて」
「飛行魔法は誰にでも使える魔法ではありませんが、真の価値を発揮させるのは今の所深雪だけでしょう。いくら他校が飛行魔法を使おうが、レベルが違い過ぎますからな」
この魔法を使いこなせる者は、今だけだと深雪だけなのでバーストモードを発動していたとしても、光球を弾こうとする他校生徒を素早く深雪が弾いたので空振りだった。様子を見ると想子保有量は、深雪以外だと普通ぐらいだろうと思っていると一人また一人と力尽きて落ちていく他校の選手。最初の一人が空中でグラリと体勢を崩した瞬間、観客から悲鳴が上がるが選手がゆっくりと降下されていくので客席全体はホッと息をついた。
選手がゆっくりと降下していくので、蒼い翼の者達もホッとしているが予選では落下事故があったにも関わらずであった。飛行魔法には安全装置というのが組み込まれていたが、術者の想子を供給の補充効率が半減すると起動式に組み込まれて自動的に十分の一の重力で軟着陸モードとなる。一高ブースでは、変なアレンジをしていないので飛行魔法の安全性が実証された訳だ。
『飛行魔法の宣伝にフル活用されていますね一真様』
『そうだな。深雪がバーストモードを使っているからか、他選手も使おうとしても使えない状況
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