暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦九日目(5)×久々の家族行動と決勝戦で使ったバーストモード
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も飛行魔法を使って来たら音声入力でのバーストモードを使うといい。バーストモードは、背中に出現する想子(サイオン)によって出来た翼だからな。深雪以外が使おうとしても想子(サイオン)保有量が、圧倒的に多い俺ら以外が使おうとしても発動しないようになっている。だから思いっきり飛んで来い」

「はいお兄様!」

勢いよくフィールドへ飛び出していく深雪を俺は見送ったが、随分と上機嫌なのはサポート要員としてブース入りしているあずさが言っていた。残念ながら、あざさが担当した選手は予選落ちとなったが決勝戦進出は一高、二高、三高、五高、六高、九高からの各一名ずつとなっている。

複数名を決勝に送り込めた学校はないけど、女子最終競技ともあってか各学校が意地を見せた形となっていた。それとこの場には、毎朝診察を受けている摩利と主だった女子メンバーが顔を揃えていた。三高が一名しか決勝に送り込めなかった段階で、深雪が三位以内に入れば第一高校の総合優勝が決定するからである。

「機嫌良く試合に臨めるのは良い事だわ。一真君が上手にケアーしてくれたみたいだけど」

「それは違いますよ。深雪は久々の家族で温泉に入って、食事をしてから深夜と一緒に寝ましたからね」

「そういう事か・・・・家族と過ごせば自動的にこうなる事を予想していたのね。まあ私もお母さんと過ごしていると、自動的にそうなるから気持ちは分からなくもないけど」

反対側から真由美が笑顔で話し掛けてきたので、否定してから深夜と一緒に過ごした事を話したのだった。

「そういえば深雪さんは『カプセル』を使わなかったようですが、どうやらその心配は不要のようですね」

「母親と一緒に寝れば、そのようなモノを使わなくとも五時間寝かせたので充分かと」

ベッドで眠らせていたので、俺のではなく母親が使っているので眠らせた事も言ったが、飛行魔法の隠しモードについてはまだ話さないままにいた。そして始まると同時に、注意がフィールドへ向いたのか静かにホッとしている。

淡い色のコスチュームが、照明と湖面に揺らめく反射光に照らされてくっきりと浮かび上がって見えた。ついでに深夜らは、ここにはいないが真夜達がいるVIPルームで見ていた。桜色のコスチュームを着た深雪が一際目を引くが、予選で飛行魔法という離れ業を披露した為ばかりではないと思った。

ゆらゆらと揺らめく光の中、少し注意を逸らした隙にフッといなくなってしまいそうな儚さに、観客は目を離せなくなっていた。ミラージ・バットの別名はフェアリー・ダンスとも言うが、少女を妖精に例えるのは使い古された定番のレトリックだったが今の深雪は妖精そのものだと思えるように見えた。

ざわめきが潮を引くように静まったが、競技委員=蒼い翼の者がしつこくメッセージボードを振り回す必要も
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