暁 〜小説投稿サイト〜
ダンジョンに復讐を求めるの間違っているだろうか
怪物祭 (上)
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
に渡すと、

 「すぐに助けを呼ぶ。じゃから、それまで必ず、生きるのじゃぞ」

 デイドラの方を見ず、そのまま駆けていった。

 「うん、必ず、倒して、生き残る」

 その背中にデイドラは届かない言葉を送り、背中が角に消えたことを見て再びトロールに向き直る。
 トロールはまるでデイドラが眼中になく、遠ざかっていくテュールに焦点を合わせ、もがくように路地を破壊しながら突き進む。
 しかし、デイドラはそれを気にすることはない。
 短刀を腰に二振りずつ左右に差した。

 「これで一匹目」

 デイドラの眼前にあるのは、炎の海。
 その炎の海の中に現れる黒い巨躯。
 その輪郭は目前にいるトロールのそれとわずかさえも違わない。
 それを再度確認して、デイドラは唱える――今ある全ての魔力を練って。


 「【怨敵を喰らえ(パーガトリウム・フレイム)】!!」

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ