怪物祭 (上)
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に渡すと、
「すぐに助けを呼ぶ。じゃから、それまで必ず、生きるのじゃぞ」
デイドラの方を見ず、そのまま駆けていった。
「うん、必ず、倒して、生き残る」
その背中にデイドラは届かない言葉を送り、背中が角に消えたことを見て再びトロールに向き直る。
トロールはまるでデイドラが眼中になく、遠ざかっていくテュールに焦点を合わせ、もがくように路地を破壊しながら突き進む。
しかし、デイドラはそれを気にすることはない。
短刀を腰に二振りずつ左右に差した。
「これで一匹目」
デイドラの眼前にあるのは、炎の海。
その炎の海の中に現れる黒い巨躯。
その輪郭は目前にいるトロールのそれとわずかさえも違わない。
それを再度確認して、デイドラは唱える――今ある全ての魔力を練って。
「【怨敵を喰らえ】!!」
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