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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
十五話 ー不動の奥義、です。ー
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と、エンタメデュエルの第一人者の息子である遊矢も魅入ってしまっている。
だが、いくら手札を増やしたところで肝心要のラヴァ・ゴーレムが除去できていない。

「僕はレベル2のチューナー『森の聖獣 ヴォレリフォーン』でレベル8『溶岩魔人 ラヴァ・ゴーレム』にチューニング!」
「っ!レベル10のシンクロモンスターじゃと!」

さらにラヴァ・ゴーレムさえもシンクロ召喚のコストとして踏み倒され、目を剥いて驚く。
そして、その間にも二つの緑の輪が垂直に並び、その中心を極光が貫く。

「天よ!運命よ!事象の理よ!巡る天輪に乗せ此処に結実せよ!!五千年の沈黙を破り、光と共に降臨せよ!!」

雲海を突き破り、純白の長躯の龍が空を駆ける。

「シンクロ召喚!!レベル10《天穹覇龍ドラゴアセンション》!!」
「な、なんだ!このモンスターは!」

空さえ覆いそうなほどの巨躯は、神々しい程に純白の体躯を浮島に巻きつくようにとぐろを巻く。

「ドラゴアセンションの効果発動!シンクロ召喚成功時に手札の数×800ポイントアップする!」

現在の徹の手札は7枚。その800倍ということは、5600。
ビックベンーKの守備力を軽々と上回ってしまう。だが、徹はそれだけでは終わらず……

「その効果にチェーンして、リバースカード発動!『反転世界』!効果モンスターの攻守を入れ替える!」
「なっ!?」

ドラゴアセンションの効果による攻撃力の上昇値5600に加え、元々の守備力3000分をプラスし、なんと攻撃力は……

「は、8600!?」
「インチキ効果もいい加減にしろよな!」

恐ろしいまでの数値を叩きだす徹。さすがの私もびっくりだ。
そして、それだけではなくビックベンーKの超守備力も減衰し、下級モンスター並みの1000まで下がってしまう。

「まだだ!まだこれだけじゃない!僕はおジャマ・ブラックとおジャマ・イエローでオーバレイ!勝利の風を巻きおこせ!ランク2『ダイガスタ・フェニクス』!
さらに古狸三太夫の効果発動!オーバレイ・ユニットを一つ使い、フィールドに存在する最も攻撃力の高いモンスターのステータスをコピーしたトークンを召喚する。来い、影武者トークン」

緑色の炎を纏う不死鳥が紅く煌めく渦から現れ、三太夫の隣へと並ぶだけではなく、超巨大な狸が現れる。
早速二人がいる浮島は乗員オーバーだ。

「なんということだ……。」

ビックベンーKを弱体化されただけではなく、超弩級モンスターが二体。
これに絶望せずしてなにに絶望すればいいのか。

「さらに『ダイガスタ・フェニクス』の効果発動!オーバレイ・ユニットを一つ使い、このカードは二回攻撃できる!
そして、バトルだ!ドラゴアセンションでビックベンーKを攻撃!『|超
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