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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
十五話 ー不動の奥義、です。ー
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あるはずだ。
「それに私とて山登りとガチのデュエルを連続でやるのは辛い。」
これでも女の子なんだから、とつけるのは忘れない。
「それにあんたの親父さんは私の実力じゃなくて、私の師としての実力をみたいはず。それに徹だって実力アップのチャンスなんだよ。」
所謂一石二鳥。いや、私も楽できるから一石三鳥か。
まぁ、なんにせよ徹の戦う意思がなければどうしようもないが……
「で、どうする?」
「…………」
数秒の沈黙の後、徹は「わかった」と首を振った。
「で、親父さんもいいよね?」
「ふん、構わん。だが、子供だからとて手加減はせんからそのつもりでかかってこい!」
「それは、こっちの台詞だよ!」
威圧的な態度を示す権現坂の親父に気圧されることもなく、むしろ強気の発言を返す徹。やる気は十分のようだ。流石、私の弟。
「いい心構えだ。ならば、来い。そして、心してかかってくるがよいわ!」
◆◇◆
「お、おい。優希、こんな大事な試合を……、徹の実力を疑っていないわけじゃないが任せていいのか?」
と塾長。いつもの熱血ぶりは何処へやら、額に冷や汗まで浮かべ訪ねてくる。
「確かに徹は年少組の中でトップだし、あいつには"儀式召喚"があるが……。だが、それだけじゃ、手も足もでないのがオチじゃないのか?権現坂の親父さんの全盛期はプロ並みの実力はあったんだぞ?」
心配そうに訪ねてくる口ぶりは、徹が儀式召喚の使い手を示している。否、儀式召喚しか知らないと言っているのと同じだ。
それもそのはず、普段はレベル6の儀式モンスターを軸にしたデッキしか使わせていないからだ。多分、皆の前で儀式以外を使ったのはLDSに見学に行った時以来。だからこそ、他の皆は知らない。との本当の実力を……!
「それでは、両者前に!アクション・フィールド、オン!『
夢世界
(
ドリーム・ワールド
)
発動!」
徹と権現坂の親父さんの二人を起点に世界が創り変わっていく。
木目が美しい床は、土に変わり、天井は仮想の空へ。
瞬く間に、権現坂道場は雲海に浮かぶ一つの島へと変わる。
「いくぞ、小童!伝統に集いしデュエリストが!」
「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い!フィールド内を駆け巡る!」
「見よ、これぞデュエルの最終進化系。アクション……」
「「
決闘
(
デュエル
)
!!」」
定台詞と共にアクションカードが散らばり、デュエルがスタートする。
そして、ここのアクションフィールド『ドリーム・ワールド』は現在二人がいる大きめの島の他に背の低い木と、雲海の所々に浮かぶ小島しかないシンプルなステージだ。だが、このフィールド専用のアクションカードは徹のデッキにとって莫大なアドバンテージとなる。
「いくぞ、儂の先行!『超重武者
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