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転生とらぶる
マブラヴ
1046話
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から向こうに顔を出す機会があまりなかったし、魔法界にいた時は話し掛ける話し掛けない以前に命の危機だったから当てにはならないか。

「あくまでも俺の感想だけどな。で、話は?」
「……うん。出来ればちょっと競争して欲しい」
「競争?」

 そう告げ、視線を海の方へ。
 水泳部の大河内が競争と言うからには、当然それは競泳という意味での競争だろう。
 その辺に関しては理解出来るが、何故急に俺と?

「……駄目、かな?」
「いやまぁ、特に用事がある訳でもないしいいけど……星刻、お前も来い」
「私もか?」
「ああ。折角海に来たのに、お前昨日も泳いでないだろ。少しくらい泳いだとしても罰は当たらない筈だ」

 その問い掛けに数秒考え……視線を霞と一緒に四葉の手伝いをしている蒋麗華へと向けると、やがて頷く。

「うむ、そうだな。天子様も随分と楽しそうだし、ここで何かを画策するような者もいないだろう。それなら私も少し遊んだ方が天子様も気にしない、か」

 結局自分が楽しむんじゃなくて、蒋麗華が第一なんだな。
 その辺は元々分かっていたんだが、こうして徹底されると何を言う気もなくなるのが不思議だ。

「って事で、3人の競争になるが構わないか?」
「うん。なら、もっと人を集めてみようか」
「……まぁ、大河内がそれでいいのならこっちも構わないが」

 確かに大河内は大学に行って性格が変わったんだろう。それもいい方に、だ。
 以前に比べて積極性が増しているのが分かる。
 もっとも、その積極性で何の罪もない男を次々に惹き寄せる魔性の女になったりもしそうだが。

「じゃあ、ゆーなとかも誘ってくるね」
「ああ、こっちも適当に声を掛けておく。スタートは10分後くらいでいいか?」
「分かった」

 そう告げ、去って行く大河内。
 嬉しさが思わず出ているのだろう。その後ろ姿からはどこか浮かれているように見える。
 その為に後ろ姿がより色っぽくなっているってのは……言わない方がいいんだろうな。
 そんな大河内を見送り、俺もまた星刻へと向かって口を開く。

「じゃ、俺も参加者を集めてくるから、星刻はここで待っててくれ」
「うん? 私は参加者を集めなくてもいいのか?」
「ここで待っていて貰った方が助かるな。どこか集合場所を決めておく必要があるだろ」
「……そこまで気にしなくてもいいと思うが、まぁ、アクセルがそう言うのなら従おう」

 ギアス世界出身の星刻は、他の世界の者達と交流がない。
 いや、正確には交流はあるが、その対象は近右衛門やウズミ、グラスといった者達であり、同い年くらいの仲には交流のある者は少ない。
 ギルフォード辺りとはギアス世界の件で色々と話し合っているみたいだが、ギルフォードも出身はギアス世界だ
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