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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第36話 決着 引力と斥力
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間もなく、一切躊躇せずに。
 
『……ぬ?』

 流石のジャックも、やや焦りが出てしまったのだろうか、神無木はそれを悟ると同時に、高笑いを始めた。

「は…ははは!! 早く俺を殺しておくべき…だったな… これ…は爆弾… あと数十秒で…全て吹き飛ぶ…キサ…マの大好きな…屑…人間を巻き込んで…… くく…くくく…はははははは…はっはっはっはっは!!!!!」

 高らかに笑い続けた。死の間際、全てを奪ってやると言う醜い感情が、この自体を、この爆弾を生んだのだろう。例え、自分が負けたとしても、道連れに出来るのであれば、全てを隠す事だって出来るし、何より脅しにも使えるだろう。

 だが、ジャックは直ぐに表情を元に戻していた。


『……ふむ。数十秒あれば十分』


 あっという間に冷静沈着に戻っていた。。

「……は?」

 逆に、神無木は全くその表情の意味は判っていない様だ。だからか、口許を再び歪ませた。

「ばか…め… これは…数キロ…範囲だ…! 逃げれる…と? な…! なんだ!!」

 神無木が話し終えるまもなく、それは発生した。


 今度は一気に空中へ弾き飛ばされたのだ。
 いきなり大地に縛られていた、引きずり込まれていた極限の状態での浮遊空間だ。酔ってしまっても不思議じゃないのだが。



「なっなっ なにィィ!!! 何なんだ!!! これは!!!」



 一番状況がつかめず、憤怒を起こしていたのは、神無木だろう。

 さっきまで凄まじい力で大地に縛られていたはずなのに今度は一気に、空へはじき出されてしまったのだから。



『重力……、つまり引力をを操れるなら、 反転。斥力だって使えるって思わなかったのか?まあそれどころじゃなかったんだろうがな』

 ジャックは反転魔術を使用し、あの黒球、超重力ブラックホールを超斥 力リパルションに変え解き放っていた。故に、神無木は成す術も無い。上空のかなたへ消え行くしか出来なかった。



「く…くそおぉぉぉぉ!!うわああぁぁぁ!」



 ロケットの様に飛び立つ神無木。最早、肉眼で視認できなくなったと殆ど同時にそれは起こった。
   
”ド       ンッ!!”

 あまりに巨大な爆発が起きたのを。
 夜の闇だと言うのに、凄まじい爆発が起き、僅かながらに、深夜の闇が明るく成る程だ。

 男が言うように凄まじい威力の爆発が起きた。


 神無木は、上空へ消え去り、そして、この世からも消え去ったようだ…待てども待てども、辺り前だが、現れる気配はなかった。



『お前の海を操る能力…チカラは大したもんだ…。…が一手二手先を読むのが大切なんだぜ? 相手が悪かったな』


 もう吹き飛
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