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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第121話 変わらぬ想い
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スってなんかヒドイっ!それに、隼人君は正義の味方の側ですよっ! ………」
2人は軽く、言い合った後。
「「ぷっ……あはははは!」」
最後には、2人で笑いあっていた。
和人は、明日奈の病室からでた所で、葛藤した。
あの時、ジムで出会ったあの隼人にそっくりな男の事。……玲奈に、その事実を話すかどうかをだ。だが、あの初対面で、表情に何の変化も無く、あったのは自分自身だけで逆にその表情を見た男は訝しむようにしていたのだ。
……だから、よく似ている他人の空似なのかと思った。
でも、それでも似ているのだ。彼の顔が頭から離れない程に。でも……、どうしても不安感だけは拭えない。
「……下手に希望を見せるのも……な」
和人はそう思ったのだ。
今は必死に耐えている。周りの変化にだってあるし、何よりも愛する人と別れているこの状態に。そんな時にこんな情報はどうなのか?と考えてしまう。 希望を失う事こそ、怖いものはない。玲奈には、今よりも苦しい事は与えたくないから。
「……はっきりと核心がいかないとな。本人か他人かだってはっきり判らないと」
和人はそう考え、結論つけた。後者なのだと、正直思う。だが、似ている以上に何かがひっかかるのだ。
そして、和人は病院を後にした。
〜某所〜
その日の夕刻の事。
鮮やかな夕日を背景に、一緒に歩いていく2つの影があった。
「あはは、久しぶりに格闘技、したから、随分と筋肉痛になっちゃったよ……」
「坊ちゃん。……流石に、いきなりではキツいでしょう?少しずつ、身体を馴らしていかないと……」
「あ、うん。そうだね。でも、大丈夫だよ。ジムで基礎トレーニングはしてるし、そこまでハードにはしてないし……あ、そうだ。ねぇ、爺や」
「はい? どうしました?」
「今日、ジムでね? ……僕の顔を見て目をぱちくりさせたり、変な表情をしてきた人がいたんだ。こんなの、今まで無かったのにさ?」
思い出しながら、片方の男は想いっきり顔を膨らませていた。
「なんだか、失礼だよ。……僕の顔を見てそんなふうにするなんて!」
「ほっほっほ……。坊ちゃんは、可愛いですからな?」
「ぼ、僕は、男だよ? 可愛いって言われて嬉しくない! ……ん、でも、そんな感じじゃなかったんだよね。今、思ったら……」
思い出しながら腕を組み考え込む。可愛い?と男だし、思われるのは心外だ。でも、何処かその表情は只事ではない気もしたんだ。
「僕……何があったのか、覚えていないんだよね。ここ数年の記憶を……。ひょっとして、以前の、記憶が無かった時の僕を知っている人……、なのかな?」
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