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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第121話 変わらぬ想い
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キャンセル・または直ぐに終わらせ接触を絶っていた。
ここまで考えれば、SAOの世界に彼もいたのは想像するのに難しいことじゃない。だから、その解決策も水の泡となってしまったのだ。
だから、彼らは被害者の病院受け入れ態勢を整えたこと。それだけでも十分に偉業であるといえる。あの限られた時間の中で皆を受け入れる事、それの難しさなど言うまでも無い。
この日本、何も病人はSAO被害者だけじゃないのだから。
……様々な病気を抱える患者も、そして……末期の患者も数多く存在するから。
そこに2時間と言う時間で整え、受け入れ体勢を作った彼らを感謝こそしても責める者など誰もいない。そして、ごくわずかなプレイヤーデータをモニターする事。その僅かなプレイヤーの中にキリト事、和人は含まれていたのだ。
和人は黒縁眼鏡の役人に条件を出したのだ。
知っている事は可能な限り話す。その代わり知りたい事を教えろと。和人の知りたい事は多くは無い。第1にアスナの居場所。
アスナのいる場所にレイナもきっといるからレイナの消息は直ぐにわかると踏んでいた。
そして、もう1つリュウキの居場所。
男は携帯であちこちかけまくった挙句当惑を隠せない表情で和人に言った。
「結城明日奈さんは、所沢の医療機関に収容されている。妹の玲奈さんも同様です。だが……姉の明日奈さんはまだ覚醒していない……彼女だけじゃない、まだ全国で約300人のプレイヤーが目を覚ましていないらしい」
サーバーの処理に伴うタイムラグか?とも考えられたが、何日立とうともアスナを含む300人は帰ってこなかった。
そして……キリトの最後の要望も叶う事は無かった。
「その和人君の言う、リュウキ……と言う人物ですが。……彼については、我々も様々な場所・機関で調査しているのですが所在が全く?めないのです。和人君の言うリュウキ……という人物が我々が考えている通りの人物なら……申し訳ありません。……消息を追うのは限りなく不可能に近いのです」
そう、リュウキの事も、何一つ知ることが出来なかったのだ。
……親友のことも、最愛の妻のことも
「なぁ、アスナ。聞いて驚くなよ? オレ……昨日ジムに行っててな。 そこでリュウキと瓜二つの男に会ったんだ」
和人は他愛も無い表情で話しかける。
いつか……微笑み返しながら起き上がってくれると夢見ながら……。目をあけて、身体を起こして……『ほんと?』と笑い返して欲しいから。
「それ見たオレは、叫びそうになって、更に思わず声が裏返っちゃってさ?……オレ、口をパクパクさせてたらしく、何だか そいつにぎょっとされちゃった。その後おまけに不審
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