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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第120話 朱い空の下で
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かげともいえるな。君と言う才能と共に、フルダイブ環境システムを実用化、開花させ……今に至ることが出来たのだから」
「………」
その言葉を聞いたが、3人は別段驚かなかった。
《リュウキと茅場》
おそらく接点があるのだろうことは薄々気がついていたからだ。あの最後の戦いの時の言葉を、聞いているから。
そして、少し強く強い風が茅場の白衣、リュウキの銀色の髪、アスナ、レイナの栗色の髪を揺らす。その風に連動しているのか、巨城の崩壊は半ば以上にまで進んで言った。思い出深いフィールド、アルゲードの街も全て分解し雲の連なりに飲み込まれていった。そして、茅場の言葉は続く。
「……子供は誰しもいろんなことを夢想する。私にとってそれがあの空に浮かぶ鉄の城の空想だった。その空想に私が取り付かれたのは何歳の頃だったかな……。その情景だけはいつまでも私の中に色強く残り、色褪せる事が無かった年経るごとに、どんどんリアルに大きく広がって言った。……この地上から飛び立ちあの城へ行きたい。それが唯一の私の欲求だったのだよ。……私はね。まだ信じているのだよ――― どこか別の世界には本当にあの城が存在するのだと―――……」
その言葉を聞いて不意に思った。
本当にあの世界で生まれ、剣士を夢見て育った少年であるような……と。何も知らない少年だった自分たちは様々な出会いを経験する。その出会いはお互いもそうだ。出会い……そして片方はライバル視をしていたようだ。
互いに力を付け合い、高みを目指して……競争しあって。そしてある日、しばみ色の瞳の少女たちと出会う。そのよく似ている少女たちは姉妹だったんだ。
そして、最も人にとって大切な感情を……その少女から教えてもらって……。その感情を大切に……大切にしながら……。
キリトも同じ気持ちだったのだろう。この世界で過ごして、自分は剣士だと想える様になっていたから。剣士として、愛する女性を守る、と。
「ああ……そうだといいな」
だから、そう返していた。
その気持ち……アスナもレイナも感じたようだ。それに……この世界でなければ2人とも会えてないのだから。この世界に囚われなかったら、恐らくこの場の誰も巡り合ってなかっただろう。決められたレールの上を歩き続ける少女達。
他人を拒絶し、ただただ自分のために生きていく少年。
複雑な家庭の事情で、妹と疎遠になりかけて、ネットゲームに没頭した少年。
……それぞれがそのままだったかもしれないのだ。茅場晶彦がした事は決して許されるものじゃない。……じゃないのだけど完全に否定はもうこの場の誰にも出来なかった。
そして、再び沈黙が流れ……
そして崩壊は城だけに留まらなくなっ
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