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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第120話 朱い空の下で
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トを完了した。君達と最後に話をしたいからこそ、私は最後にこの場所を作ったのだよ」
その言葉を聞いて……心底安堵感に包まれる。
あの世界で知り合い、2年もの歳月を生き延びた人間達は皆、向こうに戻れたのだ。クラインやエギル。そしてシリカ、リズベット。他にも沢山。
今までの人生の中で一番と言える程の数の人たちと巡りあったのだから。
そんな時キリトが続けて聞いた。驚きも、徐々に収まった様だ。……殺意を、憎悪を向けていた相手だったけれど、不思議と今は沸かなかった。彼も、リュウキと同じ想いがあったんだろう。
「……なら、死んだ連中は? どうなったんだ。今まで死んだ3000人だって、戻してやる事ができるんじゃないのか?」
キリトはその答え次第では……リュウキも……と考えていたのだ。
その言葉に茅場は表情を変えずにウインドウを消去し両手を白衣のポケットに突っ込むと言った。
「命はそんなに軽々しく扱うべきものではないよ。彼らの意識は戻ってこない。死者が消え去るのはどの世界でも同じ事だ」
―――それが3000もの人を死に追いやった人間の台詞か、と間違いなく思った。
レイナは特に、強く……強く想った。
その言葉を聞いて、カッと目を見開かせる。
「そんなッ! ならっリュウキ……リュウキ君は!? どうなるのっ!! 彼はっ!? 彼はっ!!?」
レイナは、怒鳴りつけるようにそう問いただす。
……リュウキにしがみ付いていなければ、茅場に掴みかかりそうな勢いだった。
だが……リュウキは、そんなレイナを制した。
『怒っている顔は、君には似合わない。……ふさわしくないよ』
彼女に向かって、微笑みかけながら、まるでそう言っている様に感じた。その顔を見たら……レイナはもう何もいえないんだ。怒気も、何もかも、全部を洗い流してくれる様だったから。
だから、レイナの怒りの変わりに……リュウキはあることを聞いた。
おそらくはアインクラッドの全プレイヤーが抱いている疑問だ。
「なんで……こんな事をした? 幼少期のお前の夢……だったから。それだけか?」
リュウキがそう聞いた。
この世界を生み出した後の茅場は、文面からでも判る程、何かを満たしている様に思えたのだ。……それを燃え尽き症候群と、リュウキは表現していた。
すると茅場が苦笑をもらす気配がした、そして暫くの沈黙後。
「なぜ……か。改めて問われると解らないな……。私も長い間忘れていたよ。フルダイブ環境システムの開発を知ったとき―――いや、遥か以前から、私はあの世界、城を思い描いていた、現実世界のあらゆる枠や法則を超越した世界を作り出すことだけを欲して生きてきた。そしてそれは……叶えられた。……リュウキ君。君のお
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