暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第120話 朱い空の下で
[6/17]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ゃない事は判るけれど、信じられなかった。
「な……なんで、ここにいるんだ? っ……それに2人とも」
遅れてきたキリトとアスナを見て、唖然としていた。
確かに、リュウキは、皆に、レイナに会えた事、それは本当に嬉しい、心の底から。……凄く、嬉しい。歌の通りに叶ったんだから。その先、世界の先で、また会えた、……会えたんだから。
だけど……それ以上にリュウキは心配し、怖かった。
「ぶ、ぶじに……かえれるんだよな……? みんな……」
……意を決し、そう聞いた。答えを聞くまでが怖くて堪らない。この場所は、死に逝く者が最後に行き着く場所だと確信していたんだ。
美しい風景は、最後の餞別だと解釈もしていただからこそ……3人が現れた事。その事に驚きと心配があったんだ。だから、皆も自分と同じ様に……と考えてしまったんだ。
そして、答えを聞くまでが本当に怖かった。何よりも……怖かった。
その時だ。
「安心したまえリュウキ君……」
再び、声が……聞こえてきた。そこにいたのは、一人の男がいた。
誰なのかは直ぐに判った。……茅場晶彦だった。
その姿は聖騎士ヒースクリフではなく、SAO開発者としての本来の姿だった。
白いシャツにネクタイ。長い白衣を羽織っている。
「現在、アーガス本社地下五階に設置されたSAOメインフレームの全記憶装置でデータの完全消去作業を行っている。あと10分ほどで、この世界の何もかもが消滅するだろう」
驚愕に見つめていた3人をよそに、茅場は静かにそう答えた。その中でリュウキだけが……冷静に見ていた。怖くてたまらなかったが……、この男のおかげでその不安は取り払われた。
もう1つ……くれたものがあった。
「そう……か。良かった。……約束は守る男だったな。お前は。……ありがとう」
リュウキは軽く茅場に礼を言っていた。
全ての原因は、確かにこの男、礼を言うような男ではないだろう。だけど……、今は皆が無事に戻れる事を保証してくれた事に、リュウキはそう言っていた。
「………残った人たちはどうなるんだ? あの崩れている城で暮らしていた人は」
リュウキは、茅場を見つめそう聞いた。今も崩れ落ちていく浮遊城。
あの場に誰か残っていたとしたら……、消滅は免れないと思えるのだ。多分、判っていたけれど、それでも、少なからず心配をしていた。あそこには、まだ友達と呼べる人達がいたから。
茅場は、そんな考えを判っていた様で軽く手を振ると。
「心配には及ばない。先ほど……」
茅場は左指をスライドさせ、ウインドウを呼び出す。そしてちらりとながめると続けた。
「生き残ったプレイヤーは全部で7198中7194名のログアウ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ