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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第120話 朱い空の下で
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続ける……?オレのせいで……?
――……初めての、大好きな人、愛する人にずっと辛い想いをさせ続けるのか……?オレは……。
――……助かった……はずなのに、涙を流し続ける……のか?
リュウキは、自問自答を繰り返している時だった。
――……この世界での自分の原動力はなんだった?
その疑問が頭の中に生まれ、そして頭が急速に回転し始めた。初めは、きっと……サニーの意志をくんだ事もあるだろう。人を助ける事を誇りに思って、理不尽に抗う事を忘れなかった彼女の事。
そして、自分自身の為もあったと思う。
自分の好きな世界で、誰かが死ぬのなんか考えたくないと。
――……そして……後半からは?
……ここで生まれた絆を大切にしたいと思っていたんだ。レイナは勿論、キリトだって、アスナだって……。
そして、いつからだっただろうか? その心の内の 大半が、レイナでいっぱいになったんだ。
『彼女を守りたい。現実へと連れて帰りたい』
強く思っていた。
リュウキはその気持ちを思い出していた。彼女を守りたいと言う気持ちだ。
リュウキの目は……次第に生気が強く宿すようになっていった。そして強い強い感情が……リュウキの中に戻ってきた。
キリトの時だってそうだ。
――なんで、キリトにリュウキはあんなに怒ったのか。……彼女を、アスナを心配させたから、だろう?
キリトが茅場に殺られてしまいそうだった時。皆を置いて、逝ってしまう……と思った時。
茅場に貫かれ、HPが消滅し目の前に《You are dead》の文字が浮かんだあの時。
強く想った感情を、リュウキは思い出したのだ。
「レイナ……」
リュウキは……レイナを摩りながら話しかけた。キリトの問いには答えず。彼女はまだ身体を震わせて涙を流し続けている。真の意味で……その震えを止める為に。
「悪い。訂正するよ……。レイナ。……暫く、お別れだ」
リュウキのその言葉を聞いて……、ぴくりとレイナは反応した。
キリトのあの叱咤もレイナの耳、心に届かなかったのにリュウキの言葉はダイレクトに届いてきた。
「っ……っ……。しば……らく……?」
そう、その言葉に反応したのだ。泣きじゃくる顔をリュウキの方へと向けた。視界は涙でいっぱいだから……リュウキの顔をはっきりとは見えなかった。
涙を拭って……拭って……、レイナはリュウキの顔をみた。
「ああ……」
そう言って、レイナの頭を自分の胸に抱かかえた。
「……少しばかりキリトに、キリトの挑発にムカついてしまった。……ははは。そうだよ、まんまと
親友
(
キリト
)
の目論見にのってしまったよ。……ここまできて、最後で負けた
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