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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第120話 朱い空の下で
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ち尽くしながら何度も何度も、彼の名を呼び続けた。それでも 答えが返ってこない。求めた答えが返ってこない。でも、頭の何処かでは 確かに判っていた。……だけど、レイナは決して認めたくなかった。どうしても、認めたくなかった。
「だって……いたんだよ? ほんとうに……いたんだよ? わたし……みえたんだ。きりとくんのとなりで、きりとくんと、いっしょにたたかってるところを……。そ、それに わらってるところだって、みえた……みえたんだよ……。わたし、みた……。うそ、じゃ……ないんだ、よ………、い、いま だって ど、どこかでまって、くれて……て……」
何度も何度も……、まるで自分にそう言い聞かせるように何度もいうレイナ。その言葉を、心の叫びを訊いても、キリトは何も言えなかった。
言えない代わりに……無言で、キリトは涙だけを流していた。
そこへ……アスナが来る……。
レイナとキリトの2人を、無言で抱きしめた。
強く強く……、2人を抱きしめ続けた。
そして……その後、この第75層の主、骸百足の部屋空間も光につつまれていった。
〜????????〜
ここから見える風景は、全天燃えるような夕焼けが全てを照らしている。
――……一体、いつから、ここにいるだろうか?
それは、判らなかった。気がつくと、この場所にいたのだから。でも、これがどういう状況かも、直ぐに理解できていた。そして、全てを理解して、一体どれだけたったのだろうか……。
「ん……」
それは、本当に綺麗。とても綺麗な眺めだった。こうして見てると、時間を忘れるほどに……。この様な景色、向こうでも……きっと見たことがない。
そこにたたずむ男は鮮やかな銀髪を靡かせながら、軽く息をはきながら、今度は足元の分厚い水晶板の下を見つめた。
そこにも例外なく鮮やかな夕日色に染まっている雲が流れていくのが見える。
「………レイナ、皆、本当に良かった」
口ずさむようにそう呟く。
他にも沢山頭の中を過ぎったがいの一番に口から……脳から命令し発声したのはその名前。この世界で愛すると言う事を教えてくれた人。最も大切な事を教えてくれたかけがえのない人。
そして、その鮮やかな夕日に包まれている浮遊城アインクラッドを眺めた。
あの瞬間……キリトがヒースクリフを切り裂き、そしてクリアした事実を、リュウキ自身も聞いていたんだ。あの皆が夢見たアナウンス、終了宣言を耳にしたんだ。
――……これで皆が助かるんだ。
そして、茅場には憎悪が大半を占めていたが、今でもそうか?と問われれば、直ぐに答えることが出来なくなってしまって
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