暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第119話 光速の交響曲
[1/8]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
狂気から始まったと言える戦い。
≪キリト vs ヒースクリフ≫
その両雄の戦いは拮抗しているかのように見えていた。
ヒースクリフ自身にもダメージは当然残っている。
《リレイズ》は命を、魂を戻す効果を持つ神聖剣独自のスキル。だが、それはHPの全てを回復させるわけではない。現にヒースクリフのHPゲージは2割程度有るか無いかだった。
そして盾は、リュウキの一撃で致命的なダメージがある。以前ほどの強力無比、堅牢な防御力じゃないのだ。
だが……キリトの現在の状況……それはヒースクリフのそれよりも、もっと深刻だった。
暴走したまるで獣の様な相手ならばヒースクリフにとって特に問題ない。普段のキリトならば、或いは勝機が無かったと思える程、危なかったのかもしれないが。
「……残念だよキリト君」
ヒースクリフはそう返すと、キリトの二刀流を全て、剣と盾で捌ききる。
キリトの一撃一撃は、まさに閃光だと思える程の速度だ。その凄まじい速度だが、それはあくまでシステム上のスキルの動きだ。あのリュウキの様に 逸脱した訳ではない。
全てを把握しているヒースクリフにはそれを回避するのは造作もない事であり、テレフォンパンチの連続の様なものだ。それも、暴走している相手。……パターン化されている、一定のアルゴリズムを与えられているMobを相手にするようなもの。
それも、SAOを創造した男に、その行為は愚行であり、そして致命的なのだ。
「うおあああああああああああああああ!!!!!!!!!」
キリトは感情のままに、刃をヒースクリフに向かって放ち続けた。攻撃が通っていない、そんな事はまるで考えず剣をふるい続ける。……怒りを、自己満足がゆくままに、ぶつけるだけだった。
そして、最大限に溜めた憤怒、それをキリトは二刀に込め、そのまま二刀流の最上位のスキルを発動させた。
“二刀流最上位スキル” 《ジ・イクリプス》
それは、連続27回に及ぶ剣撃。この世界に置いて、最大最速の剣技。
太陽のコロナを彷彿させる全方位への超高速の剣尖だ。初見であれば、その圧倒的な物量、そして速度だけでも終わりの様なモノだが。
「……最も愚かな選択をしたものだな、キリト君」
ヒースクリフは、ため息をもう一つしながら、楽にその超高速の攻撃を裁いていた先ほどの攻撃よりは、幾分か難しい。いかに暴走した剣撃であったとしても、その最上位スキルである《ジ・イクリプス》の速度は驚嘆のものなのだ。……防ぐ事は楽にできたとしても、攻撃に転ずることが思いのほか難しい……いや、不可能な程に。
だが……。
暴走したままの状態であろうことか、最上位の剣技を使ったのだ。
あれは、威力が通常の
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ