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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico29新暦66年:クラナガンの悪夢〜Second coming〜
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†††Sideなのは†††
ルシル君が目を覚まして、本局からミッドチルダに降りて来て、さらにはリンドヴルムと交戦して、そのうえ神器持ち3人を撃破・逮捕した。機動一課の本部からその連絡を聴いた私は、そういう状況でもないのを理解してるけど「やった!」すごく喜んだ。というか、強すぎるよ、ルシル君。
「つっても状況は変わらずやべぇぞ。全員が神器持ちっつうドラゴンハート。しかもそいつら、あたし達がとっ捕まえた3小隊や神器を奪還しやがった」
「あ、うん・・・。あっ。あの、落ち着いて下さい! 急がず焦らず、前の人を押さないで!」
私とヴィータちゃんは今、ミッドチルダの首都クラナガンに新たに現れたリンドヴルム・ドラゴンハートの人たちが破壊した建物の瓦礫から逃げ惑う民間の人たちを避難させてる。同じチームだったルミナちゃんとベッキーちゃんは、崩れた瓦礫の撤去や埋もれた人たちの救助を手伝ってる。
「またビルが崩れた・・・!」
遠くの方で煙が空高くまで上がってるのが判って、遅れて振動と轟音がここまで届いた。ヴィータちゃんが「ドラゴンハートって連中、遠慮なく壊していきやがる・・・!」って怒りを顕わにした。他の小隊はここまで派手に暴れなかったのに。本当に酷いよ。それから民間の人たちの避難の手伝いを続けていると、「きゃあああ!」悲鳴が聞こえた。
「なのは! リンドヴルムだ!」
ヴィータちゃんが指差した方向に、こっちに向かって飛んで来る軍服姿のリンドヴルム4人の姿があった。あの人たちは「ドラゴンヘッド・・・!」で間違いない。私たち東部担当チームが捕まえた人たちだ。けど、ルミナちゃんが相手にしたヘッド1、杖持ちのヘッド6の姿は見えない。
「あ、あの子供たちは・・・!」
ショットガン型のデバイスを持った女の人が私たちに気付いた。だけど別の男の人が「放っておけ」って女の人の肩に手を置いて、先へ行こうと促した。でも女の人は「許せない・・・!」肩に置かれた手を振り払って、ショットガンの銃口を私とヴィータちゃんに向けた。すると民間の人たちが悲鳴を上げて四方八方に逃げ出し始める。
「あ、ダメです! そっちは危ないですから、戻ってくださ――」
「ここに居るよりは安全だわ!」
「局員ならしっかり
民間人
(
おれたち
)
を護ってくれよ!」
「そもそもこうなる前にしっかりと犯罪者を取り締まれよ!」
「狙われてるのはあなた達でしょう! 近づかないでよ!」
私とヴィータちゃんに向けられる罵詈雑言。やっぱり辛いものがある。でも、だからと言ってここで引くわけにはいかない。私たちは管理局員だもん。ヴィータちゃんが「なのは! お前は防御担当だ! んで、あたしが攻撃担当!」そう言って、ドラゴンヘッド4人に向かって突っ込んで行こうとした
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