暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico29新暦66年:クラナガンの悪夢〜Second coming〜
[10/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
が、すごい目が回る! おええええ!』

余裕そうで何よりだよ、ルシル。私は飛刃を放って、発生してる暴風を斬り裂いて無力化させる。と、アムティス・セイバーは右腕を大きく振りかぶって、ルシルを地上へ向けてブン投げた。ほぼマッハ越えの速度で急降下するルシル。あれじゃ体勢も直せない。そして数秒の後、ドォン!って、地面に墜落した音がここまで聞こえた。

――天上の閃光(ラージョ・デ・シエロ)――

アムティス・アーティラリーの10本の指先から砲撃が発射された。狙うはもちろんルシル。これで最後の「飛刃・翔舞一閃!」を放って、砲撃の数を減らす。結果は10発中4発を切断。残り6発はルシルの居る地上へと降り注いで、着弾音と爆発音、窓が割れるガラス音、ビルを揺らすほどの振動が発生。

(いくつか吸収できなかった・・・!?)

屋上から少し身を乗り出して地上を見たその直後、アムティス・セイバーが急降下して行って、ルシルが墜落し、砲撃が着弾した場所へ問答無用の着地。

「容赦なさ過ぎ! つうか、街中でここまで暴れるな!」

アムティス・セイバーの踏みつけで震度6とか7クラスの地震かってほどの揺れが発生。しかも「ビルが崩れる・・・!?」振動は治まることなく、バキバキって足元のコンクリートに盛大なヒビが入った.

「最悪。もう魔力斬撃も飛行魔法も使えないんだけど・・・!」

さっきの一撃で騎士服維持に必要な魔力以外を消費。さぁ、どうやって逃げようか。ルシルの事も心配だけど、こっちもなかなかのピンチっぷり。近くのビルも崩壊しそうな感じだし、目の前にはアムティス・セイバーが居るし。本気でまずいと思ってたら、アムティス・セイバーが吹っ飛んだ。

「わぉ。久しぶりに見る完全形態のフェンリルじゃない・・・!」

吹っ飛ばしたのは本来の姿(全高60m級)に戻ってたフェンリルだった。ルシル、“異界英雄(エインヘリヤル)”のフェンリルを召喚したわけね。アムティス・アーティラリーの砲撃までも吸収したおかげで可能になった召喚だ。

「これで勝利確定ね」

って、余裕ぶっこいてる状況じゃない。とうとうビルが崩れ始めた。とりあえず隣のビルへ飛び移ろう。そう決めて駆け出そうとしたとき、「おーい、シャル〜。大丈夫か〜」ルシルがここまで飛び上がって来てくれた。

「ルシル! えっと・・・大丈夫?」

「なんとかな。だけど死ぬほど疲れた。しばらくは戦いたくない」

「でしょうね」

病み上がり直後に神器持ちやアムティス2機と戦ったんだもんね。そりゃあ疲労も溜まるよ。とにかくルシルの無事は確認できた。さぁ、次はフェンリルとアムティス2機のバトルの行方だ。

「命令に従うだけの脳なし意思なし誇りなしの機械風情が我が主をいたぶるとは何たる恐れ知らず
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ