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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico29新暦66年:クラナガンの悪夢〜Second coming〜
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うに現れた白銀の巨腕2対4本。メンタルリンクの為の時間稼ぎだ。急いでルシルと合流して、足元にベルカ魔法陣の足場を展開して着地。そして両手の親指から流れる血が交わるようにルシルの両手と重ね合わせて、親指の血が混じり合うようにする。
「我、ルシリオン・セインテスト・アースガルド」
「我、イリス・ド・シャルロッテ・フライハイト!」
「「我ら、ここに誓いを築き、主従の断りを宣言す」」
そして「
契約
(
メンタルリンク
)
」最後にキスをすることで(やっほーい♪ いぇ〜い?)儀式終了。私とルシルの
魔力炉
(
システム
)
が繋がる感覚を得る。先の次元世界とは逆で、私がサーバントでルシルがマスター。すぐさま私はルシルへと神秘を有した魔力を流し込む。
「私の魔力をあなたにあげる。だから派手に暴れてやってよ、ルシル!」
「・・・ああ!」
――
女神の救済
(
コード・イドゥン
)
――
“
神器
(
アングリスト
)
”から再び神秘を有する魔力を吸収するルシル。私はまともに戦闘が出来るだけの魔力を失ったことで戦線離脱。近くのビルの屋上へ降り立って、遥か頭上で対峙するルシルとアムティスを仰ぎ見る。
――
軍神の戦禍
(
コード・チュール
)
――
――
砕嵐の鉄拳
(
ペガル・トルメンタ
)
――
2対のイロウエルを力尽くで破壊して自由になったアムティス。暴風パンチを繰り出したアムティスへとルシルの複製神器による弾雨が降る。神器群がアムティスの装甲を傷つける金属音が空に響き渡った。アムティスのパンチを高速機動で躱したルシルが左腕を高々と掲げる。
――
第二波装填
(
セカンドバレル・セット
)
――
――
侵し難き嵐鎧
(
ボルティセ・アルマドゥラ
)
――
それを合図に、さらに神器群が再展開されて空に整列。アムティスは両腕で頭部を防御しつつ、全身を渦巻く暴風でキッチリとガードした。そこに再発射される神器群。ランクの低い神器は、アムティスの暴風の鎧の前に軌道を強制変更されて逸れて行くけど、それでも10本近くは本体に着弾。金属音と爆発音が轟く。
(堕天使戦争中と違って今は1対1。ルシルも全快ならそうそう負けることはないよね)
“アンスール”がアムティスに敗北した最大の原因は数だ。“界律”の制限によって弱体化した“アンスール”1人に対して、性能が大戦時より変わってないアムティス10機以上が一斉に襲いかかって来るんだから、そりゃあ堪ったものじゃない。私でも苦戦するどころか、下手したら死んでる。何せ絶対切断解放に必要な魔力を、“界律”によって発揮できないようにされてるんだから。
「勝って! 勝って、ルシル!!」
だけど今、ルシルは私の魔力、そして神器から吸収した魔力、そして神秘を得てる。アムティス1機くらいなら撃破できるような程にまで力
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