暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico29新暦66年:クラナガンの悪夢〜Second coming〜
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高さは嫌と言うほど知ってると思う。けどね、タイプ・セイバーは近接戦の機体ということもあって、タイプ・アーティラリー以上の防御力を有してるんだよ。魔術じゃおそらくダメ。能力を解放した神器による直接攻撃じゃないと。

「・・・ルシルの言うように、フィレスとセレスはシグナム達と合流して、ジョンとその男の子を護り抜いて。連中の目的はその2人でもあるみたいだし・・・」

他にもあると思うけど、今はそれが主目的と考えた方が作戦も立てやすい。フィレス達は少し悩んだ後、「承知しました」ってこの空域から離れて行った。入れ替わるように「シャル!」ルシルが飛んで来た。

「ルシル!」

ルシルと合流。魔術師化した私とルシルの2人とアムティス1機。対アムティスの戦力としては足りないって言いたいけど、民間人の安全を優先するにはこうするしかない。

「アムティスをまずはどうにかしないとな」

「うん。第一種戦闘行動に入らないのは嬉しいけど、この竜巻をどうにかしないとクラナガンは大損害」

アムティスは第二種戦闘モード(早い話が戦場のど真ん中で待機)に移行すると、その機体が持つ基本機能が稼働する。風嵐系の機体の場合は、今のように竜巻の結界を発生する機能を持ってる。単純な気候操作だから魔術でも何でもないんだけど、こんな街中においてその効果が生む被害は尋常じゃない。

「何を以って第二種戦闘モードなのかは判らないが、何か目的があるのは確かだ。なら、それを放置するわけにはいかない」

「うん」

“キルシュブリューテ”・レプリカの柄を握り直す。そしてさっき回収した神器を、少しでもルシルの力になってくれれば良いと思って渡す。何せ神秘の塊であり、神秘を含んだ魔力を有する神器は、ルシルにトンデモない恩恵を齎すから。

「ああ、ありがとう。神器(コレら)の魔力をコード・イドゥンで吸収すれば、アムティスとそれなりに戦えるだろう」

謎の男の子が持ってた“ブリード・スミス”シリーズ、そしてついさっき、私が撃破したドラゴンハートのハート4が持ってた短剣型の神造兵装、“アングリスト”、ルシルが撃破したハート6の持ってた両刃剣型の魔造兵装、“イェクルスナウト”の3つ。
“氷纏装デュック・グラス”はフィレスに渡した。アレは元々ヨツンヘイムが所有してた神器だしね。ヨツン皇族の末裔のフィレスなら同調率はきっと限界突破。たぶん神器持ちくらいなら余裕で勝てると思う。

――女神の救済(コード・イドゥン)――

ルシルは早速、“イェクルスナウト”から神秘・魔力を吸収する。そうしたら目に見えてルシルの魔力がすごいことになった。すると、「アムティスに動きあり!」こちらに背を向けていたアムティスが振り向いた。兜のアイガードの奥に光る赤い単眼が私とルシルに向いた・・・気
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