暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico29新暦66年:クラナガンの悪夢〜Second coming〜
[4/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
発生。ううん、それどころか首都全体を覆うような超超超巨大な竜巻が発生してる。今、私たちは竜巻の中心に居る。

「ちょっ、待っ・・・きゃああああ!」

「アリサ!」

「あたしが掴まえるよ!」

周囲に発生してる竜巻の影響で上手く空を飛ぶことが出来なくなった。特に飛行魔法が危ういアリサが早速暴風に吹き飛ばされた。アルフが一番近かったこともあって、「あ、ありがと、アルフ」アリサを抱き止めた。

「アレが噂の巨人か・・・!」

ザフィーラがそう言った。ウスティオって言う世界で複数の部隊を撃墜した、ロストロギア扱いの巨人。ついさっきその巨人が出現したようだけど、すぐにいなくなったみたい。それはともかくとして、巨人が起こしていると思われる竜巻が周囲の建物を風圧で吹き飛ばされたり、ガラス窓を粉々に砕いたり、車を空に舞わせたり。・・・いま見ている光景が信じられない。

『本部から特戦班へ! セインテスト君からの緊急連絡を伝えます! 各員、リンドヴルムへの追撃を中断し、民間人の避難誘導、救出を最優先として行動し、決して巨人・・・えっと、アムティスには近付かないようにとのことです!』

ルシルが出した指示を本部から又聞き。私たちに出されたのは、民間人の安全を最優先してほしい、ってことだった。確かに今のクラナガンは大混乱に陥っていて、民間人も危険に晒されている。それを理解しているからこそ私たち特戦班は、リンドヴルムとの交戦を避けて、逃げ惑う民間人の安全を確保するために動きだす。

†††Sideフェイト⇒シャルロッテ†††

神器持ちのリンドヴルムどころか、大戦末期にヨツンヘイム連合が戦場に投入した半自律型の人型戦術兵器、Automatic operation Magic use Tactics attack Intelligent battle System――A.M.T.I.S.(読みはアムティスね)がクラナガンに出現した。
数ヵ月前に、ウスティオって世界で砲撃戦型のタイプ・アーティラリーの1機が発掘されたのは知ってる。でも今、クラナガンに出現したのはアーティラリーじゃない機体だった。いや、ついさっき出たようだけど、すぐに消えたっぽい。いったい何をしに来たんだか。で、次に出てきたのは、近接戦型のタイプ・セイバーだ。

「どっちにしろ最悪なんだけど・・・」

首都全体を覆うかのような大竜巻、その内側に私たちは居る。周囲には普通サイズの竜巻が数十個と発生していて、建物やら車やらを吹き飛ばし続ける。風嵐系の機体かぁ。まだ救いがあるね。炎熱や氷雪系だったらクラナガンは滅んでた。

「「騎士シャルロッテ・・・」」

フィレスとセレスが不安げに私の名前を呼んだ。2人はタイプ・アーティラリーと戦った経験があるし、その攻撃・防御力の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ