暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico29新暦66年:クラナガンの悪夢〜Second coming〜
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ルは恐ろしく強い。

「アルフ、アリサ、ザフィーラ。逃走しているリンドヴルムを追おうと思っているんだけど・・・」

神器持ち以外は単なる強い魔導師。逃亡するリンドヴルム兵を少しでも捕まえ直しないと。また別の神器やロストロギアを武装して、こんな街中で暴れるような行いをするような真似をさせないために。

「いいわよ。ていうか、あたしもそう言おうと思ってたし」

「あたしも異議なし」

「我もだ」

満場一致となったから、私たちは本部に『逃走したリンドヴルムを追います!』って一言断りを入れてから、近くに逃走中のリンドヴルムが居ないかと訊ねてみる。すると、3小隊がみんなここクラナガンに集まって来ているって答えてくれた。そしてクラナガンで暴れるドラゴンハートは、ジョンと、また別の男の子を追っているらしい。それが目的だから。だけど・・・

「単なる逃走じゃなくて、わざわざ局員が集まってるクラナガンに戻って来てる・・・?」

逃がしてもらえた3小隊はそのまま逃げずに、管理局員が何百人って居るクラナガンに来るなんて。こう言ったらなんだけど自滅、出頭行為だ。

「また捕まるリスクを冒してでもこっちに来る理由って何なのかしら?」

「判らない。でも・・・」

やることは変わらない。リンドヴルムを捕まえる。今はそれだけで十分。ということで、私たちは空へと上がって、リンドヴルムの第8小隊ドラゴンブラッドの居る空域へとすぐに飛んだ。
その間にも本部から通信が入り続ける。逃げたリンドヴルム3小隊は局員との交戦を避けて、ひたすら何かを探すような仕草をしているって。それに神器持ち全員が姿を消したって。今クラナガンに訪れてる3小隊は魔導師のみで構成されてる。それはある意味チャンスな状況だ。

『――あ! 待って!・・・すごい! イリスちゃんとセインテスト君がまた新たに神器持ち2人を撃破!』

ジョンを護衛するシグナムやすずかと合流したルシルや、フィレスとセレス、そしてジョンと同じリンドヴルムに追われていた男の子と合流したシャルが、さらにドラゴンハートの神器持ちを倒したって報せが。いよいよ以ってリンドヴルムの壊滅が出来そう、なんて思った。だけど・・・

『機動一課本部より各前線局員へ緊急連絡! クラナガン上空に新たな魔力反応! 注意されたし!』

私たちだけじゃなくて、今現在クラナガンにて任務を全うしてる局員全員に警告。空を飛んでいた私たちは、その魔力反応の正体が空に出現する様をこの目で見た。

「「「巨人・・・!!」」」

全高15mはあるかもっていう巨大な人型が空に現れた。エメラルドグリーンの全身甲冑と、縁に黄金の装飾に彩られた純白のマント。そして出現と同時にクラナガン上空が曇天に覆われて、さらには10を超える数の竜巻が
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