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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第117話 ラストバトル
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真の決戦の時。
キリトは、茅場晶彦に再び向き合った。……己の命を掛けた決闘を、殺し合いをする前に。
キリトは最後の懇願をこの男にした。これが本当の最後。
「悪いが、1つだけ頼みがある」
「何かな?」
「簡単に負けるつもりは無い。だが……もしオレが死んだら……暫くで良い。アスナが自殺できないように計らって欲しい。」
「「!!!」」
アスナは驚愕の……表情をみせていた。
その直ぐ隣でいるレイナも同じだった。なぜなら、キリトはさっきまで、本当についさっきは、負けるつもり無いって言ってたのにだ。走馬灯の様にかつての思い出話を聞かされた時も……嫌だったけど、そんな言葉は、それ以上に、……この場にいる誰もが聞きたくない言葉だった。そして、その言葉に茅場は意外だったのか、片方の眉をピクリと動かした。
だが、無造作に頷いた。
「良かろう。彼女はセルムブルグから出られないように設定する。」
茅場は、ゆっくりと頷いた。
「キリト君っ! 駄目だよ!! そんなのっ そんなのないよーーー!!」
「やめてっ!! キリト君っ! そんな事言っちゃ駄目!! やめてぇぇ!!」
アスナとレイナの涙混じりの絶叫が響く。だが、もう、キリトは振り返ることは無い。言いたい事は全て言い終えられたから。
そして、右足を引き、左手の件を前に、右手の件を下げて構えた。
そして。
《changed into mortal object》
その文が表示されるのを確認した。
どうやら、宣言の通り不死属性を解除したようだ。キリトは内心……アスナに謝っていた。意識は冷たく澄んでいたというのに……その思考が泡の様に浮かんではじける。でも、キリトは心配はしていなかった……。
キリトは、自分の志は……きっと継いでくれると信じているのだ。
そう、自分が死んでも……きっとアイツなら、と。
――リュウキなら……、きっと……。
約束を果たせそうにない事に、心の中でリュウキに謝っていた。
その時だった。
まるで、キリトとヒースクリフの間に稲妻が迸ったかのような感覚に見舞われた。暗くもなく、明るくもないこの空間に目も眩むその閃光。それは、アスナとレイナの二つ名の様な比喩じゃない。
正に閃光・雷。
そしてそれが止んだその時、キリトとヒースクリフの間に男が立っていた。
「……キリト。お前じゃもうダメだ。……お前にだけはやらせるわけにはいかない……、もう 絶対に、任せられない」
2人の間に男が立っていたのだ。皆がGMである茅場が施した麻痺作用で、動けないはずなのに。そして麻痺の状態であれば、身動きすらとれず倒れ、茅場晶彦と言う、この世
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