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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第117話 ラストバトル
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のイメージが頭から離れず、焼き付いたから。貫かれてしまう自分自身の未来図が。
そして、その刃が盾に当たった瞬間、凄まじい轟音と共に火花が巻き起こった。
「ッ……!!」
そして、嫌な音が響いたかと思ったら、ヒースクリフの盾に……亀裂が入ったのだ。直撃を防ぎ、受け流すようにした筈なのに、リュウキの放った刃はあの絶対の盾に傷をいれたのだ。
「く、……く、くく……これは本当に計算外だな……」
亀裂の入った盾を見て思わず笑ってしまった。自身の最大の力、とも言える防御の力を、破られても、笑っていられる所も、驚嘆だ。リュウキの一撃、鉄壁の防御を誇る盾を上回ったあの一撃も驚嘆だが。
その防御力は攻撃特化型であるキリトの剣技を難なく受け止め、75層のボス 骸百足の即死級の大鎌をも捌ききった。
……が、それがどうだ?
さきほどのボス戦に比べればあまりに短い攻防。その短い攻防で、盾を壊されかけたのだ。一瞬でも、受け止めようとしていたら、先ほどの未来の自分自身の姿。盾諸共貫かれるその想像のとおりになっていただろう。
「ッ………」
リュウキはこの結果に……歯軋りをしていた。渾身を込めた一刀。それを……防がれた。この男の盾はこれまでも無敵を誇っていた。だからこそ……受け止めるであろうと確信していた……。その油断を突く作戦だったんだ。だが、何が奴を感じさせたのか、咄嗟に受け流す構えに変えていたのだ。
……それが、誤算だった。それも致命的な。
「いけるぜ! リュウキぃぃっ!!」
その勇姿を見たクラインは体が動かぬなら声を振り絞りながら叫ぶ。リュウキとは何度も共に戦ってきた。だが、あそこまでの戦闘力とは思わなかったのだ。否、見せていなかっただけかもしれない。
そして、よくファンタジーで勇者を賞賛する村人や王国兵。
彼らの気持ちがわかる気がした。現実には実際は皆がプレイヤーのはずなのだが、それでも一線を越えたものの存在。それは皆に等しく希望を齎す。それが命が懸かっているとすれば尚更だ。
「ヤッちまえぇ! リュウキ!!」
エギルも、動かぬ身体の代わりに声を振り絞る。その巨体から発せられる重低音は、場に響きわたった。
「っ……、やっぱり、まだまだ敵わないな……」
キリトもそんなリュウキを見てそう呟く。この世界において一番の目標だった男の背中。外見からは歳下とも思えるがそのセンスも技術も全てが、驚嘆だった。SAOのβテストの時からずっと。特殊な力だけでなく、精神も技術も……そう。
この世界の最高ランクである《S》を超えているとも思える。……全てがSSクラスなのだと言う事。
あの広範囲系の力
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