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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第117話 ラストバトル
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に光をくれたんだ。……強さを貰ったんだ。……次はオレの番だ。仮想世界じゃない……現実の世界の光を君に贈るよ。だから……安心して待っててくれ。オレは負けない」
そう言うと……、次にリュウキは茅場の方を見た。
「ん……?」
その表情に何かを感じたのか、茅場は顔を顰めていた。
リュウキは、慎重に、そして意味深に言葉を選ぶ。
――この男は自身の正体をばらした、いや……正確には暴かれたと言う方が正しい。
だから………最後くらいは 互いに誰かくらいは知っておいた方が良いだろう。
どちらかが死に、どちらかが生きるこの状態なのだから。……自身と茅場。単なる一プレイヤー同士、ラスボスとプレイヤーじゃないと言う事を。
「大丈夫だ……。所詮はデジタルデータの世界……。相手がデジタルならオレは、負けない」
レイナに、そして茅場にも聞こえる様にわざと大きな声でそう言っていた。ある単語を強調させながら。
「……ぬッ!?」
それは、どこか……いつか、どこかで聞いた……いや、身に覚えのあるセリフに、茅場は引っかかっていた。……あれは、どこでだっただろうか?
自身の心の奥に深く刻まれている感覚がするのに、最後の記憶の扉が開かない。その記憶の扉の鍵は……目の前の男が持っていた。
まるで、気軽に放り投げる様に、こちらに向けて鍵を投げてきた。……その鍵、次のリュウキの言葉で扉が開く。今、全て思い出した。
「……これは、ラストバトル。最初で最後のバトルだ。……お前には以前にも言った筈だ……。良い思い出になるかどうかは保障はしないとな……? ……茅場、晶彦ッ!」
リュウキは鋭い目付きで睨めつけた。
「……ッ!!」
その余裕をもった顔が再び歪む。
茅場はその言葉で全てを悟った。目の前にいるこの男の正体、この男の正体を完全に。
それは、この場で自分が名乗り、ヒースクリフと言う男の正体が判った時の、この場にいた全員の気持ち、それが自分自身にもはっきりと判った。驚愕、とはこう言う時に使うのだろう。
「な……なるほど……。キミだったのか。そうか……HN、リュウキ……R・Y・U・K・Iか。はは……」
茅場は、しきりにその単語を呟くと。
「ははははは!!」
驚愕、と言う感情は全て消え去り、……全てを悟った時、額に手を当てて高笑いをした。
「そうか……あれほど、現実の世界で会いたかった男とこの世界で会えるとはな……。偶然とは恐ろしい……、いや 君がSAOに来ていれば、これは必然だった。私と君との邂逅は……。まぁ、当初は想定していなかったが」
ゆっくりとした仕草で……手を下ろした。
「リュウキ君。……キミがあの
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