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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第117話 ラストバトル
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ュウキの発言を聞いて驚きを隠せない。そして、何より 茅場の仕掛けた麻痺を解毒したのもそうだった。
「……当たり前だ、……戦るなら勝算がある方が、少なくとも自信がある方がやるべきだ。……あんな言葉を吐き出す奴に、最後を任せられないと言ったんだ!」
リュウキはキリトを睨みつける。その言葉とは、さっき皆に語った事もそうだが、何よりも……。
『簡単に負けるつもりは無い。だが、もしオレが死んだら暫くで良い、アスナが自殺できないように計らってくれ』
その言葉だった。その言葉を聞いた瞬間、リュウキの眼が黄昏時よりも、血よりも赤く染まったのだ。
「ッ!!」
リュウキは、純粋に怒っていた。キリトのあの言葉に。負けないと言っていたはずなのに、直前で不安を与えた事に。
――……それを聞いて彼女はどう思うか?
――……自分の横でどんな表情をしているのか?
自分には、手に取るようにわかる。手に取る様に判る様になったんだ。
キリトの言葉が、リュウキのタガを外した。急速に精神が昂ぶり、そして極限まで集中する事が出来た。麻痺以前に、あの骸百足との一戦で殆ど出し切ったと思っていたのだが……、動けないと思っていたのだが、まだ残っていた。
これは正真正銘、最後の力。
「それにアスナは……オレの大好きなレイナの姉だ。……彼女を悲しませるな」
そう言うと同時にリュウキはキリトを後ろに突き飛ばす。
「リュウッ……つァァッ!」
その瞬間、キリトも麻痺に襲われていた。それはまるで、リュウキにかけられていたであろう、麻痺状態がキリトに伝染った様だ。
「……ご指名じゃなく悪いが……選手、いや 勇者交代だ。魔王。オレが相手をする」
目の前にいる巨悪に向かいそう宣言する。茅場は、驚いてはいたものの……次第に表情を変えていった。
「……面白い、……実に面白い展開だ。このような物語は見たことがないよ。私が思っていた勇者を押しのけてきて、更に勇者を名乗る輩が出現するとはね」
茅場のその顔はもう笑っていた。ただ、何一つ笑えない者もいた。
「リュウッ……リュウキ君ッ!!!」
「ま、待ってっ……!!」
後ろで……最愛の女性が、悲痛な叫びをしていたのだ。アスナと一緒に。
「まって……っ! このまひ……かいじょっできるんでしょっっ! 今……わたしもいくから ら! いっしょにっ!! ずっといっしょにっ……!!」
レイナは、必死に体を動かそうとするが……どうやっても出来ない。全く動く事ができなかった。
「大丈夫だレイナ……」
リュウキはレイナの方を見ると表情を一変させる。その表情はとても穏やかなものだった。
「……レイナはこの世界でオレ
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