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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第117話 ラストバトル
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「ん?」
消え入りそうなリュウキの声が聞こえた。もう……風前の灯、そう感じたこの男だったが……、その言葉が聞こえた瞬間。
「ぬぉっ!!」
茅場の剣が押されたのだ。否、押し返されたのだ
「お前に教わる事は無い……そして、オレのこの世界で生まれた絆は何人たりとも斬れない。大切じゃないものなんか無いんだ。……全て、全てを守ってみせる!」
押し返したと同時に、双斬剣のもう1つの刃で、リュウキは、茅場を切り上げる様に打ち込んだ。
「ぬぅぅぅっ!!!」
ヒースクリフは、盾で受け止める事ができた……が。それは時間にして刹那の瞬間。
ヒースクリフはリュウキの≪眼≫を見た。
あの赤い瞳が、更に赤みを増していた。真紅の瞳だと言えるだろう。自分にとっては不吉な色にしか見えない。 鬼と一部では恐れられた真紅の瞳を目の当たりにしたのだ。
そして次の瞬間。
そのとてつもなく重い一撃は茅場の身体を上空まで跳ね上げた。これまでの層のどんなBOSSの一撃でも、盾が押され、飛ばされるなどと言う事態にはならなかった男が吹き飛ばされる様に飛んだのだ。
「バカなッ……いったい何処にこれ程の力が!」
データ上では、リュウキの状態は最早見るまでもないほどに憔悴していると言っても言い。だが……デジタルデータに無いほどの力。
明らかに、筋力パラメータを超えている。
筋力値
(
STR
)
は、MAXでも1000.
だが、単純に感じるその力は、明からに倍以上。……2000は軽く超えているかのような力だった。
何よりも……茅場の、
壁
(
タンク
)
ではないにしろ、それなりに重い装備をしているヒースクリフの体が浮いたのだ。
受け止めたはずなのに浮かす。重量のある聖騎士装備を纏っている自分を浮かす。圧倒的な差が無ければ出来ない芸当だ。
そして、場面は75層ボスの部屋上空。
「対茅場用必殺……。これがオレの本当の切り札。オレの……オレの全てを解放する!」
「ッ!!!」
ヒースクリフは目を疑った。リュウキの姿が目の前にあった。下にいた筈の男が一瞬にして間を再び間合いを詰めたのだ。
まるで、鳥の様に、飛翔でもしたかの様に
「全武器オブジェクト、解放」
リュウキの言葉にシステムが反応するかのように、通常では指で操作するのだが、メニューウインドウが勝手に表示。
リュウキはシステムコマンドを、声だけで反応させた。
リュウキの周囲に無数のウインドウが開く。その画面が光り輝くと、次の瞬間には四方八方に、これまでリュウキが所持していた武器が空中に浮かんでいた。
前に《片手直剣》後ろに《刀》
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