暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第117話 ラストバトル
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から……、リュウキは思わず笑っていた。普段なら、まず見られない表情だから。

「言葉を返す様だが、笑っていられるとは、随分余裕だな。リュウキ君。私は理不尽な事はしない。と言ったが……君のそのシステムののっとり、それは最終BOSSである事以前に、GMとしても、それは看破できないのでね。……処置をさせてもらおうか」

 剣を構えながら……近づいてくる。それを見て、再びリュウキは笑った。

「仲間を守れるなら何でもする。それが以前じゃ絶対にしないようなことでもな……。」

 リュウキのその言葉を聞いたヒースクリフは、笑い返した。

「ふむ、そういえばそうだな。キミは天才だ。それはプログラマーとしてもそう、そして ゲームにおいても不正の類はみられないな」

 足を止め、表情を変えながらそう言っていた。

「そもそも、不正する必要がないか……。以前君についてのデータは色々と見させてもらったからな……。勿論君に関する個人情報、正体まではわからなかったがな」
「……それだけでも、プライベートの侵害だろ」

 リュウキは立ち上がった。

「SAOだけに、その様な事をするとは、複雑だがね」

 ヒースクリフは再び剣を構えなおしリュウキの方へと歩き出す。

「……当たり前だろ。それに、このゲームくらいだ、こんな理不尽……命がかかっているゲームなんかな。何より……初めて出来た大切なものの命も……だからな」

 リュウキは、武器を構えなおした。茅場は、ゆっくりとした仕草で剣を向けた。

「何かを守ろうとする者は強い……。と言ったがな。だが、 敵わないものはあるのだよ。リュウキ君。同じ仕事をした好……最後に君にもう一つ教えてあげよう……。どんなに足掻いても守れぬものもある事を!」

 言葉の最後に、瞬時にリュウキの間合いを詰めると、その聖剣で斬りつけた!

「ッ!!」

 リュウキは、今度は弾かれる事なく受け止める事が出来た。だが……、明らかにダメージは溜まっている。

「ぐっ……」
「ほう……」

 茅場は、受け止めたリュウキをみて、僅かに驚いていた。リュウキの姿を見たところもうそろそろ限界だろうと踏んでいたが、そうでもなかったようだ。










「りゅうっ……き……くんっ!」

 レイナは……体を動かそうと必死に足掻く。麻痺状態で、身動きを取れない状態なのだが、それでも、諦めなかった。

 その時だ。

『心配するな……』

 そんな声が聞こえた気がした。離れているのに、他の皆も叫んでいるから、声が届くと思えないのに。確かに聞こえた。








「オレは、お前から教わる事はもう何もない……」

 茅場との鍔迫り合いの最中だ。


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