暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第117話 ラストバトル
[11/15]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ら……問題ではないが。神経を集中しなければならない程の相手。その疲労感は計り知れないのだ。後遺症が残りかねない程に。
「ふふふ……私の推察が正しければ、その様な力……乱用はできないであろう? ここは仮想世界とは言え、己の脳でプレイしているのだ。そのシステムの保護を逸脱した行動をするとなれば、その処理負担は全て君自身に降りかかる」
「……だまれっ!」
リュウキの返答は、刃による一撃だった。その後も、再び両者間で火花が舞う。
「ふむ……。速度が大分鈍っているな。それに威力も」
ヒースクリフは、リュウキを見ながらそう確信した。否、全て先ほどの驚異的な攻撃の後に確信したのだ。この神聖剣の最大の特徴である防御力。それを看破したというのに、あの表情……。
まるで……最悪の失敗をしたかのような表情だったのだ。
「ちっ……」
リュウキは歯軋りをする。ヒースクリフのその推測、それは間違えていなかったのだ。あの突きに賭けていた。それは決して間違いじゃない。
≪システムごと切り裂く≫
その言葉どおり、その攻撃をしたのだ。
≪対茅場用謙必殺技≫
まだ、実用するのには実践でのデータが足りなかったんだ。だが、やった、最高の集中力を使って。そして、使わなければならない場面で。
しかし、なぜか相手は絶対の自信が有るはずの盾で受け止めなかった。
目の前の男は受け止めようとせず、全力で回避しようとしたのだ。何がそれを予感させたのか、わからないが……、全身全霊の一撃をかわされた、その事実は変わりない。
「ふんっ!」
ヒースクリフの一撃、それを防ぎきる事が出来ずに、今度こそリュウキの直撃した。肩位置だった為、そこまでHPを削られた訳ではないが、それでも、クリーンヒットは今回が初めてなのだ。
均衡が崩れた瞬間だと言えるだろう。
「ぐっ……!」
その一撃を受け、リュウキのHPがレッドゾーン近くに下がってしまった。
「リュウキくんっ!!」
レイナの悲痛な叫びが響き渡る。
「ど、どうしちまったんだよぉ! リュウキよぉ!!」
クラインも……明らかに動きの鈍っていたリュウキに驚きを隠せなかった。
「リュウキっ………」
キリトも……、あのリュウキが相手の前で1対1の戦いで肩膝をつく所、そんなの見たこと無い。ありえない、無意識にそう思っていた。……それを目の当たりにしたから。
「そんなっ………」
アスナも、妹の叫び声を聞きながら……。自分も叫びそうになりながらも必死に堪えていた。
心配する仲間達の表情は、例え見なくてもよくわかった。
「ふん……なんて顔してるんだよ……。」
だ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ