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バーサス〜PV200000突破記念短編〜
バーサス《上》
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「……あなたとヤってるときの方が気持ちい」
「そりゃよかった」

 顔を真っ赤にしながらぼそっと答える姿がまた可愛いな。……いやちょっと待った! その手を降ろせ! グーで殴るのは良くない!


 ***


「いってー……」
「ふん」

 まだ痛みの引かない頭をさすりながら、俺とアザミは向かい合って席に座った。アザミの取り出してきた直結ケーブルを、何の違和感も無くニューロリンカーの専用プラグに装填し、ついでに反対の端子をアザミの方のプラグにも挿入してやる。

「あっ……」

 ……なんで女子って直結するとこういう可愛らしい反応をするんだろうな。いや、アザミだけかもしれんのだけど。

 《直結》というのは文字通り、前述のケーブルを以てして、ニューロリンカー同士をつなぐ行為の事だ。これを行うとお互いのニューロリンカーのセキュリティは八割だか九割あたりまで解除され、プライベートファイルすら覗き見することが可能となる。まぁ、数十年前くらいの感覚で言うなら裸を見せてるようなもんかな。
 故に直結というのは、家族以外とは行うことはほぼない。家族以外の異性と直結するということは、ほとんどその二人が恋人同士であることを明言しているようなものだ。
 因みに同性との直結はさほど珍しくもない。まぁ、さすがに相当な親友でも無い限りしないだろうけどな。

 ともかく、そんな俺の迷いのない行動を見て、周囲の女子高生共ががひそひそと喋りはじめるが、とりあえず無視。俺が先ほどからずっとアザミの右手を握っているのも要因の一つなんだろうが、気にしない。だって仕方ないもん。

 アザミは、右手が不自由だ。ほとんど動かせない。だから俺が代わりにその手を握って、動かしてやらなきゃいけないんだ。

 ……まぁ、そんな重苦しい話題は置いておくことにしよう。いや、大事な事なんだけどね。


 なんてことない話題で、アザミと雑談…直結している場合の特権として、口に出さなくても思念で会話をすることが可能だ。俺達は基本的にリアルバレしてはいけないBBの使用者……《バーストリンカー》である都合も含めて、思念会話をすることが多い…していた時の事だ。

「ねぇ、ユキトはもう聞いた? 《ヒューマンタイプ・デュエルアバター》の話」

 唐突に、彼女がそんな事を言い出した。

「人型? ……いや、デュエルアバターはほとんど人型してるだろ。異形系も珍しくはないけどな。アボガドさんみたいに」
「そういう事じゃなくて。何て言ったらいいのかな……」

 うーん、と悩むアザミ。うん、可愛いな。思念会話になると割と感情が表に出やすいせいか、素直というかいつもよりも甘えてくる。繰り返すが可愛い。

「ほら、デュエルアバターってさ、基本的にロボットみた
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