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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第116話 運命の時へ……
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伝説の正体だ。この男はどうあってもHPが半分以下にならない、と言うな。当然だ。システムに守られているんだ」
そして、キリトは上空をちらりと見やる。これは、このデス・ゲームが始まって程なくしてずっと想っていた事だった。
「……この世界に来て、ずっと疑問に思ってたことがあった。……あいつは、一体どこでオレ達を観察し、世界を調整してるんだろう、ってな。でもオレは単純な心理を忘れていたよ。……どんな子供でも知っていることを」
キリトがそこで言葉を切った後に続いた者がいた。……これはずっと、確信していた事、99%の確信があり、だが、1%の不確定要素があった為誰ひとりとして打ち明けたことはなかった事。
「……他人がやってるRPGを傍から眺める事程、詰まらないものは無いよな?……それが、仮想世界なら、尚更だ」
リュウキだった。ゆっくりとした動きでヒースクリフに近づく。そしてキリトの横に立った。レイナも、アスナのとなりに立つ。
まだ、信じられないから。
「それって……まさか……っ」
アスナは息のんだ。
この世界を調整する者。そんな人物はひとりしか有り得ない。
「……茅場晶彦。それが、この男の真の名前だ」
キリトの一言ですべてが凍りついたような静寂が周囲に満ちる。あの時間が停止した感じに加え、まるで心臓をワシ掴みにされた様な寒気にも見舞われた。
ヒースクリフ……、茅場晶彦は、自身の名を呼ばれた所で漸く表情を変えた。その口許はわずかに笑っているようにも見える。
「……なぜ気づいたのか、参考までに教えてもらえないかな?」
ヒースクリフは、まっすぐにキリトの方を見た。キリトは、一度眼を瞑り、そして開いた後に答える。
「……最初におかしいと思ったのはデュエルの時だ。……最後の一瞬だけ、アンタ余りにも早すぎたよ」
「やはりそうだったか。あれは私にとっても痛恨時だった。君の動きに圧倒されてついシステムのオーバーアシストを使ってしまった」
ヒースクリフの目線を、スライドされ、リュウキの方へと変わる。
「君も気づいていたのだろう?リュウキ君、君も同じ意見なのかな?」
「……まぁ、な。真の強者同士がぶつかる時に起こる時の矛盾。それは、現実世界でも稀にあるそうだ。……脳でプレイしている以上、ここでもあり得る不可思議現象なんだろう。……だが、両者間ならいざ知らず、他者の眼にまで視せる アレは異常だ」
リュウキもそう答える。
それは、じっと2人を観察したがゆえのものだった。並みの動体視力では、遠目の彼らの動きは見れるものじゃない。
「……それに、アンタ、オレの《眼》に異常なまでに反応してたよ……今思えば明白だった。この世界では存在し得ない眼だったから。……創造神
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