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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第116話 運命の時へ……
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『うわぁぁぁっ!?!?』
鞭のように振り回し、エギルと一緒に攻撃していたプレイヤーを吹き飛ばした。
エギルは咄嗟に防御する事が出来、なんとか踏みとどまれたが、味方の2人がその命を散らした。
「ぐぅぅ! ちくしょおおおおお!!!」
……これまで共に戦ってきた仲間の死を嘆く時間もない。
エギルの咆哮は、あらゆる負の感情を孕んではいた。だが、闘志は全く萎えない。このまま、全てを崩壊させるわけにはいかないから。
「うがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
クラインも、猛った。
仲間を目の前で失う事の悲しみを、再び思い返してしまったからだ。だが、今は悲しむより……憎しみを刀に込める。仲間の魂を刈り取ったあの骸に刃を突き立てたのだった。
それは気の遠くなる時間だった。
それでも、5本あるHPのバーが少しずつ少しずつ……減少し続け、そして約一時間後。
誰が最後の一撃だったのか判らないが、その巨体が光り輝き 硝子片となって四散した。無限にも思えた激闘も終わりを迎え、《Congratulions!!》の文字が表示されても、誰一人として歓声を上げる余裕のある者はいなかった。
皆、倒れるように黒曜石の床に座り込むか、あるいは仰向けに転がり、荒い息を繰り返していたのだ。
……安堵感は、勿論あった。最愛の人が、無事だった。
でも、手放しに喜ぶことは出来なかったのだ。……戦闘に集中する為に、気にしない様にしていたが……、聞こえていたのだ。何度も何度も、硝子が割れる様な……いつ、聞いても不快に思えるあの音が。……だからこそ、確認しなければならなかった。
「何人――……やられた……?」
ウインドウを操作して、確認していたキリトにクラインは聞いた。エギルも、顔だけをキリトの方に向けていた。聴かなければならない事だから。
キリトは、ぐっと歯軋りをしながら、答える。
「8人……死んだ」
キリトは時分で数えておきながら信じることができない。皆トップレベルの歴戦の猛者。
ここ、75層まで共に生き抜いてきた戦友。たとえ離脱や瞬間回復不可の状況とは言え、生き残りを優先した戦い方をしていればおいそれと死ぬような事はない……、と想っていたのに。
……認めたくなくても、あの禍々しいオブジェクト破壊音は、確実に響いていた。
だから……間違いないのだ。
「……うそ、だろ……」
エギルの声にも普段の張りは全くない。ただただ、その死者の数に驚愕していたのだ。
「まだ……25層もあるんだぞ……? オレ達は……本当にたどり着けるのかよ……」
クラインも、その絶望的な数字を口に出してしまっていた。誰もが想っていた事なのだ。まだ、何千と言う数のプレイ
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