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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第116話 運命の時へ……
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そんな相手に安易に近づく事など出来ないだろう。硬直する面々だったが、相手は待ってくれない。その巨大な骸百足は、その巨体からは考えられない程の速度で突進してきたのだ。
『わぁぁぁ!!!!』
狙われた。
あの死の一撃。即死攻撃を孕んだ恐ろしい武器が迫る。死が……迫ってきたその瞬間。
「ぎぃぃぃ!!」
BOSSの巨大な身体が揺れた。
突如、不自然な突風に似た風が生まれて、それが敵を包み込んだのだ。
「――……円旋牙!」
双斬剣“上位技”《円旋牙》
いつの間にか、狙われた集団の前に立っていた男が、その異形な成り立ちの武器を、左右に刃がある武器を右に旋回させた。その次の瞬間、まるで 竜巻の様に風が巻き起こり、あの骸の巨体を足止めしたのだ。
「引け!!態勢を……っ!!」
「ぎぃぃっ!!! ぎぃぃっっ!!」
その力は、風のバインド効果。
それは、BOSS相手には心ともなかった。拘束をモノの数秒で看破した骸百足が、竜巻を切り裂き、リュウキに向かって刃を振り下ろす。
「っ!! リュウキ君っ!!」
レイナは、駆け出した。だが、距離がありすぎる上、リュウキは技後硬直に見舞われてしまい、動けない。
……その獰猛な鎌の一撃を防いだのは、巨大な十字盾をもつ男。
耳を劈く衝撃音と火花を響かせ、散らせながらもあの攻撃を防いだのだ。
「たったの3秒……かっ!!」
硬直が解けたリュウキは、即座に双斬剣を振り上げた、胴を下から上に切り裂く逆風。それは、コンマレベルだが、骸百足の行動速度を奪った。
だが、それは身体だけであり、その左の刃は防げない。
「くそっ!!」
そこに飛び込んだのが、キリトだった。宙を飛ぶように、瞬時に距離を詰めて、轟音を立てて振り下ろしてくる刃を防ぐ。
左右の剣を交差させて鎌を受けた。
ヒースクリフが受け止めた時同様の劈く音が響き渡る。如何に即死級の破壊力を秘めていたとしても、武器で、盾で防げば耐えられる。あの3人は、全くの無防備で受けてしまったのが不幸だったのだ。
……だが。
ぎぎぎぎぎっ、と言う金属音。あまりにも大きすぎる音。
「ぐっ……がぁぁぁぁ!! (お、重すぎるっ……!!)」
途方も無く続く衝撃。だが、鎌は止まらない。
まるで、プレス機だ。キリトは、潰され、そして斬られていく様な感覚に見舞われた。
「キリト君っ!!」
その時だ。新たな剣が相手の鎌を押し返したのだ。1人じゃ無理でも、2人なら出来る、受け止められる。……あんな奴には負けない。
「ナイスだ、アスナ!」
リュウキは即座に、押し返した鎌を連続で攻撃する。度重なる衝撃で、片方の鎌を封
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