友の声が聴こえる
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シリルside
コブラの超振動が次々に俺に迫ってくる。俺は目を使っているためなんとか逃げることが出来ているが、とてもじゃないがコブラに近づける感じがしない。
「どうした?逃げてばかりじゃ俺は倒せんぞ」
「そんなこと分かってんだよ!!」
コブラが逃げ回る俺を挑発してくる。
「水竜の咆哮!!」
「無駄だ」
俺がブレスでコブラを狙うが、それも振動によってガードされてしまう。
「貴様がとれだけ不意をつこうが、俺には全てが聞こえているんだ」
コブラは俺を見下ろしそう言う。
「例えそうだとしても、それを掻い潜ってお前に攻撃を当てなきゃ、勝てねぇんだよ!!」
俺は腕に水を纏い、コブラに向かってジャンプする。
「水竜の鉄拳!!」
俺の攻撃をコブラは避けず、超振動でブロックする。
「うわっ!!」
その超振動の攻撃により、俺は下へと頭から落ちていく。
「くそっ!!」
俺は近くにあった足場に手を伸ばす。なんとかその足場を掴むことができたのだが、すぐ目の前にコブラが待ち構えていた。
「やべっ!!」
俺は踏まれる寸前で水を手から出して違う足場へと飛び移る。しかし・・・考えを聞かれてしまっているせいでうまく戦えないなぁ。
「聴こえるぞ。いかに俺を倒そうかというお前の焦りが」
「一々うるせぇよ!!俺の考えがお前に駄々漏れなのは分かってんだよ!!」
自分の思考を読まれて焦っていた俺は思わず怒鳴ってしまう。ヤバイヤバイ、冷静さを保たないとあいつには勝てない。ルーシィさんを助けるためには、コブラを倒すのは必要不可欠。みんなが頑張っているのに、俺だけ倒せませんでしたなんて言えないんだ!!
「絶対に諦めない強い精神力。そんなもんで勝てるんなら苦労はねぇんだよ!!」
「うおっ!!」
コブラの超振動が俺に迫り、後ろの壁へと飛ばされてぶつかる。
「まだまだ!!水竜の翼撃!!」
「ふんっ!!」
コブラに攻撃を仕掛けたがそれも跳ね返されてしまい、俺は壁を突き破って無限城の外に出てしまう。
しかし、出たところがちょうど地上に刺さっている鎖の上だったため、なんとか落ちずに済んだ。
「しつけぇ奴だな」
コブラも俺が飛び出た穴から俺のすぐ近くまでやって来ている。
「コブラ、なんでお前はこんなことをしているんだ?人をキズつけるのがそんなに楽しいのか?」
俺はコブラに問いかける。
「リアルナイトメアのことか?正直俺にはどうでもいい。だが、俺は友を失い、貴様は友に囲まれている。それが気に食わねぇ!!」
コブラは俺を睨み付けそう言う。なんだよそれ。
「友達が欲しいのか?だったら俺がなってやるぞ?」
「黙りやがれ!!俺の友は、キュベリ
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