友の声が聴こえる
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、勝てる人は、みんな何か大切なものを守っている人たちだった!!」
ナツさんやグレイさん、エルザさん・・・エドラスの俺、そしてカミューニさん。本当に強い人たちは何か大切なものを守ろうとしていた。
「お前は全てを失ったことで強さを手に入れたと言った。だが、それは強さじゃない!!ただ、“大切なもの”を守る勇気がなかっただけなんじゃないのか!!」
「黙れぇ!!」
コブラは両腕から毒の魔法を放ち俺はそれで視界を遮られる。
すると、その遮られた視界から突如コブラが現れて俺の胸ぐらをつかんで押し倒す。
「俺は失うことで力を得たんだ!!何も失う覚悟のねぇてめぇなんかが知ったこと言うんじゃねぇ!!」
コブラは胸ぐらをつかんでいるのとは反対の手に魔力を溜める。
「頭を砕いてやる。ここで消えろぉ!!」
「させるかぁ!!」
コブラが俺の頭目掛けて拳を振るう。俺はそれを弾こうと腕に魔力をためたが、突然コブラの動きが止まる。
「キュベリオス!?まさか!?」
コブラは立ち上がると、辺りを見回し始める。
「いや・・・この気配、姿は違えど、心が聞こえる!!」
コブラは声が聞こえる方角へとフラフラと歩き始める。まったく・・・
「間違うはずがない・・・間違うものか・・・」
「なんだよ、失う覚悟が足りないとか人に言っておいて、お前も捨てきれてないじゃん」
俺は完全に背を向けているコブラの方を向く。
「しまっ・・・」
コブラは俺に気づくがもう遅い!!
「もしそのキュベリオスってのが本当に大切な友だとするなら、お前がやるべきことはそれを失って強くなることじゃねぇ!!」
俺は口に魔力を溜めていく。
「そのキュベリオスってのに、会ってそんで・・・そいつを守る勇気をもらってから出直してこいやぁ!!」
完全に俺の口に溜まった魔力を、俺はコブラに向けて放出する。
「水天竜の・・・咆哮!!」
「うああああああああ!!」
コブラは俺の咆哮を避けることができずに落ちていく。
「会えるといいな。友に」
俺は落ちていくコブラを見ながらそう呟くと、ルーシィさんと無限時計の融合を遅らせるための行動へと移った。
第三者side
「あ・・・聞こえた・・・」
キナナは上空を見上げる。
「今、あの人の声が!!」
キナナは自分を探して呼んでいる声が空から聞こえたため、上空を見上げたようだ。そこには、一筋の流れ星が見える。
「流れ星・・・あれだ、やっぱりそうだ」
その流れ星は山の中腹に落ちる。
(迎えに来てくれたんだ)
キナナはその流れ星が落ちたところ
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