友の声が聴こえる
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あまりにも距離が近すぎたため、俺はその攻撃を防ぐことができずに吹き飛ばされてしまう。
「っお!!」
俺はなんとか鎖をつかんで落ちそうになる体を支える。
「もはや俺には失うものはねぇ。全てを捨て、恐れるもののない俺にお前はなすすべもねぇ!!水竜!!」
「くっ・・・」
俺がひとまず体勢を立て直そうとした時、頭の中にウォーレンさんの声が響いてくる。
『みんな!!ルーシィと無限時計の融合を遅らせる方法があるんだ!!大司教に説明してもらうから聞いてくれ!!』
大司教が起きたってことは、ウェンディが治してくれたんだな。ありがとう、ウェンディ。
『贄となる星霊魔導士と融合するには、時間をかけた精神完納とその者の持つ時間の間隔、つまり、記憶と一体化せねばなりません。その為に無限城から地上に打ち下ろされた鎖は、リアルナイトメアを伝播させると同時に、地上の魔力とあらゆる記憶を取り込むのです』
大司教がそう言う。ということは、
『つまり、こいつを断ち切ればいくらか時間が稼げるってことだ!!バイロとゼントピアの僧兵たちも向かった!!みんな!!鎖をぶっ壊せ!!』
地上に下ろされた鎖ってことは、俺が今乗っている鎖ってことか!!それなら・・・
「一気に片をつけてやる」
俺が1つの作戦を思い付くと、コブラの魔力がさっきまでとは違う物へと変化していく。それと同時に、両腕に鱗のようなものが現れる。それはまるで、竜人のような腕へと変化していた。
「キュベリオス・・・お前にもらった最後の一息だ。使わせてもらうぜ」
コブラの全身から赤いオーラが出ているのが見える。そういえば、ラクサスさんが前に言ってたなぁ。第二世代の滅竜魔導士に、六魔将軍のコブラも入ってるって。
「カミューニさんは目を使って解放してたけど、コブラはこんな風になるのか」
「腐れ落ちろ水竜!!毒竜の・・・咆哮!!」
コブラは俺に向かってどす黒いブレスを放つ。だが・・・これを防ぐ方法とこいつを倒し、なおかつルーシィさんの融合を遅らせるとっておきが俺には残ってたんだ!!
「モード水天竜!!」
俺は全身の魔力を一気に高め、水天竜へと変貌する。そして、体の周りに漂う風と水が俺をコブラの毒から守ってくれる。
「何!?」
無傷の俺を見て驚くコブラ。俺はそのコブラにゆっくり向き直る。
「これが俺の最強の状態。水天竜だ!!」
「2つの属性・・・まだそんなものを残していたのか」
コブラは俺がこれを聞かれることなく隠していたことに動揺している。無理もない。実は俺もこれで戦えるようになったこと忘れてたんだ。だから聞けるはずがないんだよ!!
「忘れていちゃあいくら俺でも聞く
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