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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第115話 Dead or Alive
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「……まぁ、な」
リュウキは、腰に掛けた自分の得物を手に取って答える。その後、これが後悔しない為に、出し惜しみしないと言っていた武器であり、現時点で自分自身の最強装備だと、言っていた。
「へぇ……、レイも知ってた?」
「えっと、今日知ったんだ。秘密兵器だって!」
「え? 共有になってるのに?」
「うん。リズさんの所によくリュウキ君が行ってたよね? 多分、この武器を作ってたんじゃないかな?」
「あー、成る程、そういえばそうだったね。……やーあの時は大変だったわよね、レイ?」
「も、もぅ……」
少し、緊張感の無いやり取りはあったが、直ぐに表情は引き締め直していた。リュウキの新たなスキルに期待を寄せつつも、自分たちも頑張らなければならない。皆で、帰ってくる為にも。
「……リュウキ君」
「ん」
レイナは、リュウキの傍に立った。
そして、その手をきゅっと握り締める。
「リュウキ君の側にずっといる。私はずっと、リュウキ君を守るから、だから……リュウキ君も私を守ってね?」
「……ああ。必ず守る。……みせるから」
「……うんっ」
リュウキとレイナは、強く誓い合った。少し離れた場所ではキリトとアスナも。
固く結ばれた絆。
……それは、何人たりとも断ち切れないから。
そして、回廊の中央で十字盾をオブジェクト化させたヒースクリフが、がしゃりと装備を鳴らして言った。
「皆、準備はいいかな。今回、BOSSの攻撃パターンに関しては一切の情報がない。……が、基本的にはBOSSの攻撃はKoBが前衛で食い止める。その間に可能な限り、攻撃パターンを見切り、柔軟に反撃して欲しい。……では、行こうか」
あくまでも、ソフトな声色。そして足取りで巨大な扉の前へと歩いて行った。この男が、今日……いや、これまでで、戦闘以外で表情を変えたのは、先ほどのリュウキとのやり取りだけだった。
その事が、キリトの脳裏に薄く、それでも確実に残っていた。
だが、今は考えない。
横で並んでいる戦友達にキリトは声をかけた。
「……死ぬなよ」
「へっ、お前こそ!」
「今日の戦利品で一儲けするまではくたばる気はないぜ!」
「……ああ。死ねない、こんな所では。まだまだ見たい未来があるからな」
言い返した直後だった。
巨大な扉が重々しい響きを立てながらゆっくりと動いた。その瞬間、プレイヤー達が一斉に抜刀した。
神聖剣ヒースクリフ、二刀流使いキリト、細剣使いのアスナ、レイナ、カタナ使いのクライン、斧使いのエギル、……そして。
「……未来に行く為に」
リュウキも鞘を引き抜いた。棍か、と思われたがその両端は、刃を隠していた鞘だった。
中央部分が剣の柄であり、
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