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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第115話 Dead or Alive
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人物と言えるヒースクリフが現れたことで、プレイヤーたちの間に再び緊張が走った。
規則正しい歩幅で歩いてきたヒースクリフ達は、集団に向き直って言葉を発した。
「欠員はないようだな。よく集まってくれた。状況は皆知っていると思う。厳しい戦いになるだろうが、諸君の力なら切り抜けられると信じている。――解放の日のために!」
ヒースクリフの力強い叫びにプレイヤーたちは一斉に鬨の声で答えた。いつ見ても圧巻と言わしめるカリスマ性だ。ここはデス・ゲームと成り下がっても、本質はネットゲームの世界。
一癖も二癖もあるプレイヤーが集まっていると言うのに、よくこれ程の指導者としての器を持った人物がいたものだ、とキリトは思えた。……あるいは、この世界がかれの才能を開花させたのだろうか?
(……現実では、一体何をしていた男なのだろう……?)
キリトは、そう感じずにはいられなかった。ただ、強い男と言う意味では他にも沢山いただろう。デュエルをして、頂点を極めると言う戦いはする事自体が少ないからだ。だが、その中でもヒースクリフは圧巻と言わしめるのだから、そう思っても仕方がないだろう。
「……っ!」
キリトは、この時すぐ隣にいた男の気配に思わず身体が震えた。それは、気迫……と言うよりまるで、殺気の様な気配。その男は、じっとヒースクリフを見据えていた。
それは、自分だけではなく他人にも気合を入れる様な感じだった。
「フッ……」
ヒースクリフもそれには勿論気づいていた様で、軽く笑う。そして ヒースクリフはキリトを見て。
「キリト君。今日は頼りにしているよ。《二刀流》、存分に揮ってくれ給え」
「……そっちこそ、その硬い鉄壁の守りで、止めてくれよ」
キリトも負けじとそう返していた。だが、ヒースクリフの声には僅かな気負いも感じられない。予想されている死闘を前にしてこの余裕はさすがと言える、言わざるを得ない。
「……そして、リュウキ君」
ヒースクリフは、次にリュウキを見た。その肩には、長い刀身の剣が立てかけられている。
「《極長剣》、存分に揮ってくれ給え」
「……ああ、だが今回は極長剣だけじゃない」
「何?」
その言葉を聞き、今日初めてヒースクリフは、表情を変えた。眉が逆ハの字に吊り上がり、顔を顰める。
「なんだ? それはオレも初めて聞くぞ」
キリトも聞いていた様で、リュウキの方に注目した。リュウキは、軽く手を振ると。
「……出し惜しみはしない。披露はする。……エクストラ・スキルをな」
「………」
「まさかとは思うが、二つ目のユニーク・スキルか?うわ、ずるくないか?リュウキ」
キリトは、そうは言っているが,心強いと言わんばかりだった。この極限の状態で、戦力が増
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