暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第114話 仮想世界の本物
[3/12]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
にいて、釣りに関しては何度か試した事はあるからだ。だからわかったのだ。純粋なサブ・ゲームである釣り。……無粋な真似はしたくないのである。
今回だけは、遊びであって、ゲームなのだから。
「やー、本当に気合入ってるね〜……、あの 餌はちょっと、あれだけど……」
レイナは苦笑いをしながら ニシダの竿の先、先端でぶら下がっているもの。大人の二の腕くらいのサイズはあろうか……?それほどまでにデカいトカゲがいるのだ。
ぬめぬめ感が離れていても伝わっていて、光っているんだ。アスナも顔をこわばらせてニ、三歩後ずさっていた。
「餌も最上級のもの、という訳だろう。……あのサイズから察するに、相当な大物だな? これは」
「あ、私も思ったよ! だから、愉しみなんだ〜!」
レイナは、ワクワクさせながら、キリトとニシダを見守った。確かにあの餌に関しては思う所があるが。
ニシダの竿の先端は僅かに揺れいてる。アタリだ、と思って皆が息を飲むが ニシダはまだ動かない。キリトがしきりに見ているが、ニシダはまだまだ動かない。相当集中しているのが分かる。間違いなく釣りプレイヤーとして、この世界でトップに君臨するだけのものを持っているだろう。
……集中力がここまで伝わってきているのだから。
そして、更に集中力が増したと感じた刹那!一際大きく、竿の穂先が引き込まれた!
「いまだッ!! そりゃあああ!!」
ニシダは短躯を大きく反らせ、更にその全身を使って竿をあおる。傍目からも判る程に、その竿の糸は、びぃぃんっ!と張り詰めており、効果音も最大級のものが周りに響き渡った。
「掛かりました! 後は頼みますよ、キリトさん!!」
呆気に取られているキリト。恐る恐る竿を受け取った。……明らかに体が入っておらず、集中力もニシダに比べたら天地だろう。
「キリト、舐めてると身体事持っていかれるぞ?」
リュウキが声援、と言うよりは発破を掛けた様だ。その言葉を聴きとっていたキリト。だが、『そんな訳無いだろう』とどこかで思っていたらしく、そのまま竿を引いた瞬間。
「のわぁぁぁ!!」
一気に桟橋の端まで引っ張られてしまったのだ。だが、そこはこの男も攻略組であり、トッププレイヤー。筋力パラメータにものを言わせ、両足を思いっきり踏ん張り、何とか持ちこたえる事が出来た様だ。
「キリトくーん! しっかりーー!!」
「そーだよっ!! ふぁいとぉ〜!!」
ニシダの仲間達の声援とは一味違う、黄色い声援も飛ぶ中で、気合を入れない訳にはいかないだろう。
キリトはニシダの方を見て。
「こ、これは、力いっぱい引っ張っても大丈夫ですか?」
自身の筋力パラメータなら、耐久値がもたないのではないか? と一瞬
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ