マブラヴ
1045話
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に比べると、何故か不満そうな朝倉の姿。
「もしかして俺達が温泉に入っている光景を盗撮したかった……とかじゃないよな?」
「へぇ? もしそうなら色々と面白そうな事になりそうだけど。本当なの?」
「あら、レモン。そんな筈ないじゃない。もしそうだとしたら、私としてもそれなりの対処をさせて貰う事になるんだし」
そんなシェリルの言葉に、何か思うところがあったのだろう。朝倉が微妙に顔を引き攣らせながら尋ねる。
……おい、もしかして本当に盗撮でもする気だったのか?
満面の笑みと表現すべき笑みを浮かべたシェリルだが、その笑みはどちらかと言えば獲物を見つけた肉食獣の如き笑みだ。
「そうね、まずやるべき事は幾つもあるけど、最初にやるのは声明でしょうね」
「声明? ……げ」
その一言に最初は何を言っているのかと首を傾げた朝倉だったが、すぐに理解する。
そう、今のシェリルはシャドウミラー所属の歌手であり、広報塔の役割も担っている。
そんな人物がネギま世界に所属する一大学生――能力的にはとても一般人とは言えないと思うが――を声明で非難すればどうなるか。
更に、朝倉の場合は将来的に当然マスコミ関係の仕事に就きたいだろうし、麻帆良関係のマスコミとなれば、将来的にはもしかしたら他の世界に関しても取材して記事にしたりするかもしれない。そんな時、シェリルが朝倉を非難していたという事が知られれば……間違いなく、そっち関係の仕事に就くのは難しくなるだろう。
「勿論それだけじゃないわよ? ネギま世界の弁護士を雇って訴えたり、ネギま世界そのものに謝罪と賠償を要求したりする必要も出てくるでしょうね」
次々にシェリルの口から出てくる言葉に、それを聞く度に顔を引き攣らせていく朝倉。
もしも本当に盗撮をしていたとすれば……自分の将来を想像しているのだろう。
もっとも、シェリル本人にしてもそこまで本気でやるとは思っていない。寧ろ今こうして告げているのは半ば悪戯半分という一面もあると思われる。
それを理解したレモンも、小さく笑みを浮かべて口を開く。
「そうね。なら私の方でもメギロート辺りを使って盗撮をしてきた相手につきまとわせようかしら。それこそ、1日24時間中常に録画し続けるとか。勿論風呂もトイレも関係なくね。……どう?」
ただでさえ引き攣っていた朝倉の表情が、真っ青に染まる。
盗撮する方は良くてもされる方は嫌なんだろう。いやまぁ、それは当然か。
しかも朝倉程の容姿やスタイルともなれば、盗撮映像を欲しがる奴はかなりの数に上るだろうし。
ただまぁ……これ以上苛めるのも可哀相だろ。
そう思って、取りあえず仲裁しようと思ったのだが……
「だ、大体アクセル君が夜中にエロエロでネトネトな事をするっていうから
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