マブラヴ
1045話
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リルの言葉を聞いていたレモンが、俺の身体に抱きついてその柔らかな豊丘をひしゃげさせつつ笑みを浮かべる。
「褒められてるのか、怒られてるのか、窘められてるのか……どれだ?」
「さぁ? 全部じゃないかしら。レモンもそう思わない?」
「否定は出来ないわね。……それより、そろそろ身支度を済ませましょ。このままだと色々と騒がれそうだし」
「……確かにね」
身体は汗やら何やらで非常に気になる。汗も掻いてる事だし、こんな状態で人前に出るのはさすがに遠慮したいところだ。
ムウやら夕呼、ミハエル辺りに何を言われるか分かったものではない。
「じゃあ、まずは昨日も行った温泉に行くか。幸いあそこの温泉はここから結構距離が離れている自然の温泉だ。人に見られるって事はないだろうし」
その言葉にレモンとシェリルが頷き、取りあえず少し出掛けてくるという書き置きだけ残して影のゲートで温泉へと向かうのだった。
「ずるい、ずるい、ずるい!」
そう駄々をこねているのは、朝倉。そんな朝倉の周囲には幽霊状態の相坂が浮かんで困ったように朝倉へと視線を向けている。
……今更だが、相坂ってネギま世界はともかくギアス世界にもやってくる事が出来たんだな。一応例の依り代――ヌイグルミに入った藁人形――は持ってきているらしいのだが、今は取りあえずそんなのは関係なく動けているらしい。
「そう言われてもな」
ちなみに朝倉がここまで駄々を捏ねている理由は、言うまでもなく温泉の件だ。
俺達だけが朝から温泉に入ったのが羨ましいらしい。
いや、朝倉の場合だと妙な写真とかを撮れなかったからこそ、こうして駄々をこねているという可能性も捨てきれない……というか、そちらの方が多いだろう。
何しろ、大学に行っても朝倉は麻帆良のパパラッチと呼ばれているらしいし。
中学の時からそのスタイルは何気に中学生離れしてたし、顔に関しても十分美形なんだから、パパラッチの活動よりももっと有意義な事に動けばいいのにな。
こうして駄々をこねている状況でも巨大な胸は大迫力で揺れ、俺以外にも朝食の為に集まっている男の視線を釘付けにしている。
……あ。ムウとミハエルとオズマがナタルとクランとキャサリンにそれぞれ足を踏まれたか抓られたかしたらしく、顔を顰めているな。そしてランカとナナセとかいう女は悲しそうな表情で自分の隣にいるアルトとルカを眺めている。
「分かった、分かった。これを食べ終わったら希望する奴はまた温泉に連れて行くから申し出てくれ」
一応汗を流したり、俺とレモンとシェリルの3人で温泉に入って色々とあった後始末はきちんと済ませているから、問題はない……筈だ。
「えー……そういう意味じゃないんだけど」
喜んでいる他の面々
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