第4巻後編
@クルーズでの臨時バイト×銀行強盗犯瞬殺する俺
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すか!?出来ればさっきの金髪の執事さんで!」
「コーヒー下さい!銀髪のメイドさんで!」
「こっちにも美少年執事さんを一つ!」
「美少女メイドさんをぜひ!」
騒動となっていたので、一気に店内全体に感染したかのような爆発的に喧騒を大きくしていった。どう対応していいか困るシャルにラウラだったが、店長が間に入って上手く二人を滞りなくテーブルに向かうように声をかけて調整をしていった。
そこは流石の本業である店長の指示は的確で、いつの間にか通常時の五割増しの客数を見事に捌いていった。混雑が二時間程続いたが、シャルとラウラにも精神的疲労が見え始めた頃に事件が起きた事でやっと出番となった。
「全員、動くんじゃねえ!」
ドアを破らんばかりの勢いで雪崩れ込んで来た男が三人、怒号を発していた。一瞬何が起きたか理解出来なかった店内であったが、次の瞬間に発せられた銃声で絹を裂くような悲鳴を上がった。
「きゃあああっ!?」
「騒ぐんじゃねえ!静かにしろ!」
男達の格好からは、ジャンパーにジーパンと顔には覆面と手には銃火器を持っていた。背中のバッグには数枚の紙幣が飛び出していたので、銀行強盗だなと俺は思ってシャルとラウラと合流するべく端末を空間にしまってから席を立った。
銀行強盗後に、逃走犯が選んだ場所が間違いだったと知ったのはコイツらが倒されてからだった。銀行強盗犯は、二十世紀の漫画のような格好に全員ポカンとしていたがそれはそれだ。基本的な行動としては、銃火器を持った凶悪犯の言う事を聞く訳だ。
「あー、犯人一味に告ぐ。君達は既に包囲されている。大人しく投稿しなさい。繰り返す・・・・」
駅前の一等地なので、警察機関の動きは迅速だったが窓から見える店外はパトカーによる道路封鎖とライオットシールドを構えた対銃撃装備の警官達が、包囲網を作っていた。俺らも一応装備を持っているが、今は動かないようにしていた。それより気になったのは一つだけあった。
「・・・・何かさー」
「・・・・警察対応が」
「・・・・古・・・・」
十代には通じないであろう妙なのを覚えて、人質という立場にも拘わらず数名の客がそう呟いた。まあ俺もそう思ったが、どうやらシャルらも同じく思ったそうだがフランスであった銀行強盗よりかはマシだった。
「ど、どうしましょう兄貴!このままじゃ、俺達全員・・・・」
「うろたえるんじゃねえっ!焦る事はねえ。こっちには人質がいるんだ。強引な真似は出来ねえさ」
リーダー格と思しき六人の中で一際体格のいい男がそう告げると、逃げ腰だった他の五人も自信を取り戻す。そしてショットガンのポンプアクションを行って、威嚇射撃を天井に向けて放った。蛍光灯が破裂し、パニックになった女性客が耳をつんざくよ
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