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零から始める恋の方法
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窓が割れたのか。
 そもそも物が燃えたりするにおいがしないということにさえも気づいていなかった。


 「紗由利さん、大変です!放火されてます!」


 『放火・・・?いえ・・・そのようなことはないはずですが・・・。とにかく、敵からの何らかの攻撃を受けている可能性があります。いますぐその場から逃げてください』


 「はい!上元先輩、逃げましょう!このままだと焼死んじゃいます!」


 「そうだな。逃げよう」


 私たちは廊下を走る。
 後ろからは煙が迫ってくる。
 確か煙を吸い込むと酸欠状態になり、わずか数分ほどで意識を失うらしい。
 ・・・危なかった。
 とりあえず、ハンカチで口を多い、少しでも煙を吸い込まないようにする。


 「ケホッケホッ・・・」


 「大丈夫か!?クソッ!急げ!」


 「だ・・・大丈夫・・・ケホッ!・・・です・・・」


 その時、目の前の窓ガラスが割れて、全身重装備の人が現れる。
 ここにきて敵が・・・!


 「クソッ!おらああああああああああああああ!」


 上元先輩が鉄パイプで敵に殴りかかるが、敵はそれをかわす。
 そして、蹴りを入れ、地面に転ばす。


 「上元先輩!」


 私が上元先輩を助けようと近寄ろうとしたが、再び窓ガラスを突き破って敵が攻め込んでくる。
 私はそのまま敵に勢いよく押さえつけられ、何もできずに地面に這いつくばることになる。


 「離して!放してください!」


 「上元京介、持上雪菜の両名を確保完了。残り二名です」


 『よくやったわ、ハウンド2。とりあえず、後の二人はハウンド3がおっているからその二人をこっちに連れてきて」


 「ハッ!」


 あの声は紗宮先輩!?


 「どうして紗宮先輩が!?放してください!放して!」


 『・・・その声は持上雪菜ね。こっちに来たら話をさせてあげる。つれてこい!」


 そうして、私たち二人はあっけなくて気につかまってしまった。
 すみません、紗由利さん・・・想夢ちゃん・・・。



















 「・・・お姉ちゃん」


 「わかってる・・・。わかってるから・・・」


 雪菜さまたちがつかまった・・・。
 私は守りきれなかった悔しさから拳を強く握る。
 肉に爪が食い込み、少し血が出てきた。


 この屋敷の門や塀にはいくつか監視カメラが仕掛けてある。
 そうだというのに、あいつらは堂々と作戦会議をしている。
 しかも、こちらは何もできずにいる。
 そして、雪菜さまたちを捕まえたことを一通りアピールすると、カメラ
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