無限の狂気
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・じゃなくて、七志期さんはヒラヒラとした動きにくそうな格好をしている。
で、そのスカートを両手でつまみあげ、右足を少し引いてお辞儀をした。
おお、サマになってる!
私もあわてて真似しようと思ったが、今の自分の格好はそんなふわふわしたものではない。
機能性重視の格好だ。
・・・服装間違えた?
「では、こちらへ。ほかの用心棒の方もおられますのでご注意を」
用心棒同士での争いは困るのか、そう忠告をしてくる初老の男性。
・・・ぶっちゃけ、そいつらのほうが心配だけど。
私たちの部隊は基本的に二人でいることが多かった。
猟犬のように獲物をしとめることからハウンド部隊と呼ばれることもあった。
「意外と少ないんですね」
「向こうも余計な出費はいやなんでしょう?ただでさえ政府軍やら革命軍に搾取されたんでしょうし」
金のない私たちは食糧などの物資を差し出すことで命を奪われることはなかった。
しかし、金持ちは金を差し出すことでも命をつなぐこともできる。
この家もそうして生き残ったのだろう。
しかし、その数日後その家は滅びた。
用心棒の一人が内部から手引きしていたらしい。
その一人は古株の用心棒によって殺された。
私たちは中立の立場をとっていた。
一応護衛対象のお嬢さんは守ったが、それだけだ。
お嬢さんだけが生き残り、そのお嬢さんはどこかの里親に引き取られた。
七志期先輩がうまいこと手引きしてくれたらしい。
そして、私たちはながれの傭兵たちや戦争の狂気から抜け出せないものたちを集め、一つの組織となった。
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