予想外
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・。
「出ませんね・・・」
「そうだな。こんな夜だ。誰か一人はいると思うんだが・・・」
さっき持上にメールが入ったらしい。
そのメールによると黒城姉妹はもう家にいるんだとか。
だから、このメールからも出ないのはおかしいはずなんだが・・・。
「あ、上元さま、持上さま。ようこそいらっしゃいました」
そう考えると、ひょっこりとかわいらしく想夢が出てきてくれた。
「すいません・・・。お姉ちゃん怪我しちゃってたみたいで・・・今私しか対応できないんです・・・」
「え!?怪我って大丈夫なんですか!?」
怪我だと?
ってことは、紗由利さんもあのハウンドとかいう武装集団に襲われたのか?
というか、想夢のやつ本当に無傷じゃんか・・・。
こいつ本当に人間か?
「はい。幸い傷は浅かったみたいですけど・・・出血がひどくて」
「あ、それなら私と上元先輩でほかのことやっておくから想夢ちゃんは紗由利さんを手当てしておいてくれますか?」
確かにそれがいいかもな。
妹がそばにいれば姉としても安心だろうし。
なにより、この中で一番心配なのは想夢だろうしな。
そばにいてやりたい、という気持ちは人一倍大きいはずだ。
「ありがとうございます。ですが、お部屋までは案内させてください」
「わかりました。あ、具合がよくなったら私も紗由利さんに会っていいですか?」
「はい、ぜひ会ってあげてください。お姉ちゃんも心配していると思うので・・・」
そうして、俺たちは無事にたどり着いた。
・・・あとは利英だけか。
「ふうん、あっけない」
死んだか。
まあ、心臓ぶち抜けばそりゃあ死ぬか。
「ハウンド」
「ハッ」
私がそう呼ぶと待機していたのかハウンド部隊の一人が出てくる。
こいつの死体・・・どうしてやろうか。
とりあえず人払いは済ませたけど、血とか弾痕とかの処分もしないといけない。
「私たちがここにいたという一切の証拠を消してちょうだい。あと死体は・・・川にでも流しておきなさい」
「ハッ。お前たち、行くぞ」
そう言って、ハウンドの一人が消える。
ついでで、周りにいた複数の気配と凛堂利英の死体も消える。
「ふう・・・。あとは凛堂家を落とすだけか。楽勝ね」
上からはどいつもこいつもとんでもない戦闘能力の持ち主だって聞いてたけど、ただの頭のおかしい連中だったわね。
どんなことができるのかは知らな
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