直接対決
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「さて、今度はうまくいったようね」
『はい。まだ紗宮のほうに動きはありません。しかし、向こうは確実にこちらの動きに気付いているはずです』
その日の晩、想夢がうまくやってくれたみたいで、上元がこちらに向かっているようだ。
紗宮の監視のため、紗由利が現場についてくれている。
上元を強引に奪おうというのであれば、想夢がどうにかしてくれるだろう。
先ずは順調だ。
『!?利英さま!紗宮が出てきました!今おいま・・・キャアッ!?』
「紗由利!?紗由利!チッ、やられたか・・・」
紗宮が動いたか・・・。
だが、紗由利ならうまく逃げれるはず。
あの子は足の速さならだれにも負けない。
そう言う子だから。
「準備しないとね・・・。上元のことに関しては想夢がうまくやってくれるはず・・・」
じゃあ、直接対決と行きましょうか。
「・・・はや。なにあれ」
京介をガキが運んでるから追おうと思えば、女がこっちを見ていることに気が付いた。
で、仲間だろうから倒そうかと思えば逃げられた。
初撃も浅かったし、多分あんまり意味はない。
どーせ、私の監視役だろう。
「チッ、あのガキも見失ったか・・・」
あんまりこの手は使いたくなかったんだけど・・・。
仕方ないか。
「|猟犬」
私がそう叫ぶとどこからか数名の完全武装の兵士みたいなやつが出てくる。
一応私の任務とは関係ないことに使うことになるから上からお咎めとかがきそうだけど・・・。
だけど、間接的に本来の任務とのかかわりもあるから大丈夫か。
「上元が逃げた。上元を逃がしたやつは多分標的どもよ」
こいつらは追跡、策的に優れている連中だ。
たとえ、戦闘能力は低くても多少は足止めできるはずだ。
居場所さえ連絡してくれれば、私のほうで狩ることもできる。
「上元を見つけろ、解散」
そう言うとやつらはバラバラの方向に散る。
あとは、数十秒もすれば見つかることでしょう。
それまで少し待つことにした。
「なあ、想夢・・・だっけ?なんで俺が命なんて狙われてるんだよ」
「いいから先ずは走って。私の家なら利英さまがかくまってくれるから」
畜生、いきなりなんだってんだ。
京や雪菜に連絡だってしてないってのに。
幸いだったのは親がいなかったことぐらいだろうか。
今は二人の忙しさに感謝、だな。
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