直接対決
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「・・・上元さま、紗宮京についてですが」
「ん?なんだ?」
「紗宮京とはどれぐらいの仲になるんですか?」
なんかその言い方嫌だな。
まあ、奴とは幼馴染っていうぐらいだからもうそりゃあ幼いころからだよ。
「さーてな・・・。十年ぐらいじゃないか?」
「・・・その十年の間、最近起こったこと以外で思い出せることはありますか?」
そりゃあ、たくさん遊んだりしたからな。
いっぱいあるに決まってるだろ。
えーと、先ずは・・・。
「・・・ねえ。何も・・・思い出せねえ・・・」
「やはり、そうですか。これで確信が持てました。先ずは急ぎましょう」
クソッ!
なんで思い出せねえ・・・!
持上と会う数日前までははっきり覚えてる。
だが、それより前となると全然だ。
しかも、今思うと両親のこともうる覚えだ。
京の両親・・・たしか母親の名前が・・・わ・・・わからねえ・・・。
じゃ、じゃあ父親は!?
・・・わからない。
クソッ!
なんでこうなんだよ・・・!
俺はどうなっちまったんだよ!?
「・・・上元さま。私の家の場所わかりますか?」
「・・・すまない。わからない」
「そうですか。私はこれ以上先には行けませんので、雪菜さまの自宅に一度行き、そこからは雪菜さまに案内してもらってください。事情は姉のほうから説明が言っているはずです」
雪菜まで巻き込んだのか・・・?
しかも、わけがわからねえし・・・。
ああ、もう!
頭がこんがらがってきた!
「・・・来た。時間がありません。早くいってください」
そう言って、少し短めの槍を取り出した想夢。
おい・・・なんでこんなの持ってんだよ・・・。
ハハ、みんなでドッキリかよ・・・。
クソッ、笑えねえんだよ・・・!
「ああ、もうどうにでもなれ!とりあえず俺は雪菜ん家行けばいいんだな!?」
「はい、急いでください。時間がありません」
クソッ、もう従うしかねえってのかよ。
意味が分からねえ以上とりあえずは雪菜ん家行ってそこでじっくり事情を聴くほかないだろう。
今は移動することが先決だ。
「そう、見つかったのね。わかった。今行く・・・え?京介だけ逃がされた?何やってんのよ!チッ、もういい!私が行く!」
京介が向かったのは・・・。
・・・方角的には持上の家のはず。
近い。
あのガキ、ハウンド四人相手を一気に足止めするとか何者なのよ。
流れと
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