持上雪菜の記憶の欠片
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たり、理科の実験道具をつくらせられたりしたよ。でも、そのおかげで中学校での評判はすごくよかったんだよ」
「そんなに有名だったんですか?」
確かにそんなことができる小学生ならば有名になるといえばなるが・・・。
そこまでなるだろうか。
「あ、私の中学校と小中一貫だからさ」
なるほど。
それならば、確かに有名にもなるだろう。
「やっぱりそうなるとほかの生徒に慕われていたりしたんですか?」
「いや、いい感じに雑用係になった。あと、そういうのが好みな男子とかからいっぱいラブレターもらった」
確かに利英さんかわいらしいですし・・・
こう、いい感じに庇護欲を掻き立てられるようなオーラだしてるんですよね。
ほら、今だっていい感じの位置に頭があるじゃないですか。
なでなでしたくなるじゃないですか。
「私も物好きな人からいくつかはもらったことありますが・・・なんだかみんな目線が怖かったです・・・」
むこうも緊張していたのだろうが、その当時の私はそういうのに一切経験とかがないので、とにかくおろおろするしかなかった。
で、一応その待ち合わせ場所に言ったら緊張したような顔、というか当時の私にはそれが怖い顔にしか見えなかったわけなんだけどさ・・・。まあ、そんな状況だったらオーケーサインもそれはちょっと・・・という遠慮がちなものになってしまう。
なにより、身の危険を感じることさえあるのだ。
あれは多分私を彼女にしたらそのあとどうしようか、という想像でもしていたのだろう。
目つきがとにかくいやらしかった。
因みにクズな女子生徒はもらった複数のラブレターをビリビリに引き裂いて、それを組み合わせて別の面白文章を作り上げるという趣味の悪い遊びをしていた。
因みにそいつは現在四、五又ぐらいかけて挙句の果てに援助交際じみたことをして二週間の定額をくらったとか。さらにどうでもいいが、男にすべての罪をなすりつけて自分は被害者面をし続けたんだとか。
怖い人もいたものですよね。
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