暁 〜小説投稿サイト〜
零から始める恋の方法
昼食
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 「ふう・・・。これで完成か・・・」


 「はい!とても上手です!」


 本日の昼ごはんは少しのくじゃが、それと五本ほどの春巻きにチャアハン、あとはベーコンスープだ。
 前三つは上元先輩一人で作ったもので、ベーコンスープは一緒に作った。


 実際チャアハンとベーコンスープだけで十分昼ごはんとしては通用するレベルだ。


 「これうまいな」


 そう言って手を付けているのはベーコンスープ。
 細かく長方形に切ったベーコンがいい感じに味を出してくれている。
 あ、だしはベーコンからでも十分取れるけど市販のものと組み合わせてみるともっと味が出るから濃いめの味が好きな人はいろいろ試してみるといいかもしれない。
 まあ、私は薄味派だからベーコンだけでいいんだけどね。


 「チャアハンや春巻きもとてもおいしいですよ。にくじゃがもほっぺたが落ちそうです」


 「その表現久しぶりに聞いたな・・・」


 若干私の表現に苦笑いしつつも誉められて素直にうれしそうにしてくれる上元先輩。
 これは教えたかいがありそうだ。


 「今日教えた炒める、とか煮込む、とかだしを取る、とかは結構応用の幅が広いので作り方さえある程度知っていれば結構しっかりしたものができますよ」


 「そうか・・・。それはいいことを教えてもらったな。今度実践してみることにするか。ありがとうな」


 「いえいえ・・・。私は自分ができることしか教えていませんから・・・。本当はもっと楽な方法とかもあるらしいんですが、まだ私ではうまくできなくて・・・」


 「持上でもできないとなると俺には到底ほど遠い領域なんだろうな・・・。できるようになったら教えてもらえると助かるよ」


 「はい!あ、今日はガスコンロでやりましたが、一応電気のやつでもできるらしいです」


 利英さんの家で見たのだが、紗由利さんは電子コンロっていうのかな?なんか電気のやつでやっていた。
 触ってもあまりあつくなく、最初はあんなのでできるとは思わなかったが、実際やっていたときは結構驚いた。


 「まあ、そうだろうな。うちはガスコンロじゃないから少し勝手が違うんだろうがな・・・。基本的には同じなんだろ?」


 「まあ・・・きっと・・・」


 使ったことがないのでわからないが、紗由利さんのを見ている限りだと似たような手順だったので、きっと同じような感じで作れるはずだ。
 そうして、土曜日、日曜日と休日は楽しく充実した日々を迎えることができた。





















 で、翌朝。
 通学時間は私の時間と上元先輩の時間とでは違うらしく、やはりみかけることは
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ