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零から始める恋の方法
昼食
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なかった。
 かわりに利英さんとあった。


 「おっはよー」


 「おはようございます、利英さん。あ、それピアノ同好会で弾く曲ですか?」


 「うん、そーだよー。今は頑張って練習中。昨日は紗由利にみっちり練習させられたよ・・・」


 と、若干苦笑いしてそのつらさを物語ってくれる。
 いったいなにを・・・。


 「それは大変だったんですね・・・」


 「そーなんだよー・・・。で、雪ちゃん」


 「な、なんでしょうか・・・」


 なんかいきなり近づいてきた。
 その近さに少し困惑するものの、なんとなく察しはついた。


 「上元先輩とは何かあった?」


 「料理を教えてあげました。あ、これ今日の分のお弁当です」


 「あ、ありがとー。ほおほお、それはそれは・・・。これで仲が深まったねー」


 「そうだといいんですけど・・・」


 あの部屋はちょっとひかれたかな・・・?
 だとしたらまずかったかなー・・・。
 やっぱり最初から居間とか台所にすべきだったか・・・。というか、いきなり自分の部屋とか相手のこと意識しすぎて逆にアレかもしれないし・・・。
 うわあ、ミスった・・・。


 「ま、なら今度は央山先輩からカラオケのお誘いがあったらから・・・今度は四人で放課後行ってみない?」


 「え?今日のですか?」


 「うん、ピアノ同好会は一日ぐらい休んでも別に大丈夫だし、サッカー部はまだ休みでしょ?」


 「はい・・・そうですけど・・・。利英さん、ズル休みはよくないです」


 私のために部の中での利英さんの評判が悪くなるのはいやだ。
 お弁当だって私の勝手な善意で作っているんだし、別に利英さんがそこまで気にかけてくれる必要はないのに・・・。


 「大丈夫大丈夫、先輩たちには断ってるし、割と自由なところだから。じゃ、お先ー!」


 そう言って、先に行ってしまう利英さん。
 

 今日・・・いきなり放課後か・・・。
 男の人とカラオケ行くのって初めてだなー・・・。























 で、放課後。
 相変わらず授業は面白くない・・・というか拷問だった・
 ひどかったよ、本当に。


 しかし、カラオケなんて初めての気がする。
 なんか前に言ったような気がしないでもないが、そこはどうでもいい。
 問題は私が歌える曲がクラシックしかないわけだ。
 それも童謡のようなものではなく、ピアノで弾けよ、って曲しかない。


 簡単に言うと、合唱コンクールとかですっごいうまく歌うと結構点数とれる部類のものしか歌えない。
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